【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】ECBは追加緩和、米国は金利上げ方向、どう動く日米の株

  ウクライナ情勢の悪化に伴いロシアへの経済制裁が強化され、これがユーロ圏の景気の下振れにつながっている。こうした状況を踏まえ、ECBは追加緩和の可能性を示唆している。   一方、米国景気は着実な改善(消費の一部にやや弱さは見えるが)を示し、2015年には利上げに進む可能性は強まりつつある。通常なら、米10年国債の実勢金利は上昇トレンドを明確にしてもおかしくはない時期にある。   ところが、ECBによる追加緩和期待が欧州の長期金利を歴史的な低水準に押し上げ、ドイツ国債の実勢金利は1%を下回り、運用難に苦しむ欧州投資家の資金が米国債に向かい米金利の上昇を抑える要因となっている。   11月4日には米・中間選挙が予定されているが、10月にかけて基本的には、米国や欧州株が上昇、緩やかなドル高円安トレンドが続き、日経平均も7月30日の1万5646円をクリアすると、1万6300円を試めす動きが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ウクライナ情勢の悪化に伴いロシアへの経済制裁が強化され、これがユーロ圏の景気の下振れにつながっている。こうした状況を踏まえ、ECBは追加緩和の可能性を示唆している。
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2014-08-29 11:45