菱洋エレクは2Q業績が連続2ケタ増益も期初予想をやや下ぶれて着地し急反落
菱洋エレクトロ <8068> は、40円安の1125円と3日ぶりに急反落している。前日28日大引け後に発表した今1月期第2四半期(2Q)累計業績が、連続して2ケタの増益で着地したが、期初予想をやや下ぶれて着地し、1月通期業績対比の利益進捗率も目安を下回ったことを嫌って目先の利益を確定する売り物が先行している。下げ過ぎ訂正買いが増勢となっている。きょう29日の為替相場が、円高で推移し、日経平均株価も、61円安と続落してスタートしていることも響いている。
■産業機器向けパワー半導体が続伸しシステム機器も好調
2Q累計業績は、売り上げが、前年同期比22.7%増と増収転換し、利益は、7.3%営業増益、12.1%経常増益、14.6%純益増益と続伸した。エレクトロニクス業界では、マイクロソフトのサポートサービス停止でウィンドウズXPサポートサービス終了の伴うパソコン関連の特需や産業分野を中心とする設備投資が牽引役となって堅調に推移、半導体/デバイス部門では、パソコン向けや産業機器向けの半導体の売り上げが、同18.5%増となり、ICT/ソリューション部門では、パソコン向けのソフトウェアやサーバーを中心としたシステム案件の売り上げが増加して29.3%増と好調に推移、とくにICT関連製品の販売では高付加価値型のサービス・ソリューションを展開したことなどが要因となった。
ただ期初予想に比べて営業利益は1億4100万円、経常利益は6700万円それぞれ下ぶれ、逆に純利益は4700万円上ぶれており、1月通期業績対比の利益進捗率は、39%~49%と目安の50%に届かなかった。
1月通期業績は期初予想に変更はなく、売り上げ1050億円(前期比7.3%増)、経常利益25億円(同20.3%増)、純利益15億円(同11.7%増)と続伸を見込んでいる。
■25日線水準でもみ合いが続きPBRは0.4倍と割り負けを示唆
株価は、今期業績の続伸予想をテコに年初来高値1346円をつけ、全般相場の調整局面入りとともに1147円まで調整、第1四半期(1Q)業績期待で1250円とリバウンドしたものの、1Q業績が小幅増益にとどまったことで1085円まで再調整、足元は、2Q累計業績への期待を再燃させ25日移動平均線水準で方向感を模索するもみ合いを続けていた。PERは18倍台と市場平均を上回るが、PBRは0.4倍と大きく割り負けており、目先売り一巡後に戻りを試す展開も想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
菱洋エレクトロ<8068>(東1)は、40円安の1125円と3日ぶりに急反落している。前日28日大引け後に発表した今1月期第2四半期(2Q)累計業績が・・・。
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2014-08-29 12:00