フォーカスシステムズ水準切り上げて7月高値突破、13年11月高値試す
システム構築・運用のフォーカスシステムズ <4662> (JQS)の株価は水準切り上げの展開が続いている。足元では7月29日の797円から一旦反落して8月7日の674円まで調整したが、素早く切り返している。そして8月26日には830円まで上伸して7月の797円を突破した。第1四半期(4月~6月)の収益改善を評価する動きだろう。指標面に割高感はなく13年11月高値858円を試す展開だろう。
公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。顧客別に見るとNTTデータ <9613> 関連、日本IBM関連を主要顧客としている。民間関連事業では関東圏・近畿圏に加えて、東海圏にも拠点展開して営業を強化している。14年7月には内田洋行 <8057> と、同社が開発した統合型ERPパッケージ「スーパーカクテルイノーヴァ」の販売代理店契約を締結し、同製品の販売と導入サービスの提供を開始した。
8月7日に発表した今期(15年3月期)第1四半期(4月~6月)の業績(非連結)は、売上高が前年同期比22.4%増の35億83百万円、営業利益が99百万円(前年同期は1百万円)、経常利益が94百万円(同0百万円の赤字)、そして純利益が61百万円(同0百万円の赤字)だった。官公庁や民間企業のシステム関連投資が高水準であることも追い風として、公共関連、民間関連、セキュリティ機器関連とも好調に推移したようだ。増収効果で営業損益も改善した。
通期の業績(非連結)見通しは前回予想(5月8日公表)を据え置いて売上高が前期比2.5%増の145億円、営業利益が同1.4%増の9億円、経常利益が同横ばいの8億50百万円、純利益が同9.7%増の5億円で、配当予想は前期と同額の年間20円(期末一括)としている。
今後数年の事業展開を睨んで技術者の採用・育成などへの積極投資を行うため、今期の営業利益は微増の見通しとしている。ただし需要面で見ると、公共関連事業は政府発信の「世界最先端IT国家創造宣言」関連、民間関連事業は企業のITインフラ投資関連、セキュリティ機器関連事業は官公庁のサイバー犯罪対策関連を中心に高水準のようだ。通期の会社見通しには上振れ余地があるだろう。
株価の動きを見ると、2月高値708円を突破して水準切り上げの展開が続いている。足元では7月29日の797円から一旦反落して8月7日の674円まで調整したが、素早く切り返している。そして8月26日には830円まで上値を伸ばして7月の797円を突破した。第1四半期の収益改善を評価する動きだろう。
8月29日の終値801円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS72円22銭で算出)は11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.5%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS726円46銭で算出)は1.1倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。指標面に割高感はなく、13年11月高値858円を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム構築・運用のフォーカスシステムズ<4662>(JQS)の株価は水準切り上げの展開が続いている。足元では7月29日の797円から一旦反落して8月7日の674円まで調整したが、素早く切り返している。
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2014-09-01 07:15