インフォーメーションクリエーティブは売り一巡、13年11月高値目指す
ソフトウェア開発やシステム運用のインフォーメーションクリエーティブ <4769> (JQS)の株価は、年初来高値圏780円~810円近辺で推移していたが、第3四半期累計(10月~6月)の減益で8月12日に714円まで調整した。ただし素早く切り返して足元では高値圏の790円近辺まで戻している。売りが一巡したようだ。9月期末一括で3%近辺の高配当利回りも注目点であり、13年11月高値1060円を目指す展開だろう。
ソフトウェア開発事業、システム運用事業、その他事業(パッケージ開発・販売)を展開し、顧客先に常駐する型で情報サービス分野における総合的なソリューションサービスを提供している。顧客別に見ると、日立システムズや日立ソリューションズなど、日立製作所 <6501> グループ向けが全体の約6割を占めて収益源となっていることも特徴だ。
13年11月発表の新中期経営計画(14年9月期~16年9月期)では、基本戦略としてソフトウェア開発・システム運用などのITソリューション事業の安定成長、自社パッケージ開発・販売のITサービス事業の成長加速、強固な人材・組織基盤の構築を推進している。経営目標値は16年9月期売上高80億円(ITソリューション事業76億円、ITサービス事業4億円)、売上高経常利益率8.0%として、長期ビジョンでは100億円企業、東証2部上場を目指している。
14年6月には美容室・サロン向けのスマホアプリ制作サービス「LAPPLI(ラプリ)」をリリースした。美容室・サロンの集客を効率的・効果的に行うための「あなたのお店だけのスマートフォンアプリが作成できるサービス」としている。
8月8日に発表した今期(14年9月期)第3四半期累計(10月~6月)の業績(非連結)は、売上高が前年同期比2.3%増の47億74百万円、営業利益が同5.1%減の2億11百万円、経常利益が同5.4%減の2億39百万円、純利益が同46.4%減の84百万円だった。企業収益改善に伴うIT投資の増加も追い風となって増収だったが、ソフトウェア開発における一部作業で作業超過が発生したため減益だった。純利益は投資不動産の減損処理も影響した。
通期の業績(非連結)見通しは前回予想(13年11月8日公表)を据え置いて売上高が前期比7.0%増の66億74百万円、営業利益が同18.2%増の3億82百万円、経常利益が同13.1%増の4億09百万円、純利益が同11.7%増の2億43百万円で、配当予想は前期と同額の年間24円(期末一括)としている。
Web系システム開発やシステム運用管理が高水準に推移し、技術者の稼働率上昇効果も寄与して増収増益見込みだ。事業部門別売上高の計画は、ITソリューションのソフトウェア開発が同10.2%増の26億56百万円、システム運用が同4.8%増の35億43百万円、ハード設計等が同6.3%減の3億11百万円、ITサービスのパッケージ開発・販売が同46.4%増の1億64百万円としている。第3四半期累計は減益だったが、通期ベースでは増収増益が期待される。
株価の動きを見ると、6月18日に年初来高値827円を付け、その後も高値圏780円~810円近辺で推移していたが、第3四半期累計の減益で8月12日に714円まで調整する場面があった。ただし素早く切り返して足元では高値圏の790円近辺まで戻している。売りが一巡したようだ。
8月29日の終値790円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS63円50銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は3.0%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS830円74銭で算出)は1.0倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を突破した。9月期末一括で3%近辺の高配当利回りも注目点であり、13年11月高値1060円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ソフトウェア開発やシステム運用のインフォーメーションクリエーティブ<4769>(JQS)の株価は、年初来高値圏780円~810円近辺で推移していたが、第3四半期累計(10月~6月)の減益で8月12日に714円まで調整した。
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2014-09-01 09:15