ヤマハ発動機は特機事業で攻勢に転じる、経営の舵取りも強気に転換
ヤマハ発動機 <7272> が年初来高値圏で頑強な動きを続けている。評価のポイントは今2014年12月期の業績急回復。会社側でも今期の営業利益について、従来の750億円を上回る830億円(前期比50%増)に修正した。アナリスト筋はそれでもまだ過小評価との見方が強く、今期はさらなる増額修正が有力だ。証券会社のレーティング最上位継続、目標価格引き上げの引き上げが相次いでおり見直し人気はこれから本格化する可能性が強い。
二輪車事業がインドネシアやインドなど新興国向けの販売回復・拡大、先進国向けの収益性改善などを背景に、全体を牽引すると見られている。特に、2015年12月期からは、同社が中期経営計画で進めているプラットフォームの共通化や、調達先の集約といったコストダウン戦略が本格的に寄与するとみている。
先進国向けでは、これまで日本で生産し欧米に輸出する形がほとんどであったが、コストの安い新興国に生産移管が進むこともプラスに働くとみている。具体的には、タイで生産するリーニングマルチホイール「TRICITY」、インドネシアで生産する「R25」などをグローバルに販売していく。
特機事業に含まれるレクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル(以下ROV)は、もともと同社が先駆けだが、同社モデルの横転事故多発に伴い訴訟問題となり、シェアを失った。その後、訴訟問題は収束し、2013年12月期からは新型「VIKING(バイキング)」を投入、攻めの姿勢へと転じた。経営のかじ取りも強気に転じている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ヤマハ発動機<7272>(東1)が年初来高値圏で頑強な動きを続けている。評価のポイントは今2014年12月期の業績急回復。
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2014-09-01 10:30