JFEシステムズは高値を射程圏、大幅続伸業績と連続増配を見直し割安株買いが続く

  JFEシステムズ <4832> (東2)は、2営業日ぶりに商いが成立し、8月28日終値に対して1円高の990円と出来ずを挟んで実質4営業日続伸、今年7月30日につけた株式分割権利落ち後高値1030円を射程圏に捉えている。今3月期業績の大幅増益予想を見直し割安株買いが続いている。名実ともの9月相場入りで今期配当を28円と連続増配の予定にあることも、配当権利取りを意識する展開となっている。 ■鉄鋼業界のIT投資が堅調に推移し新システム構築が寄与   同社の今期業績は、前期業績が、上方修正値を上ぶれて着地したのに続き2ケタ増益と予想されている。情報サービス産業で、前期下期からIT投資が堅調に推移しており、鉄鋼業界向けに個別製鉄所の枠組みを越えたシステム共通化に取り組み、厚板オーダーエントリーシステムや共通保全システムを構築、また親会社のJFEスチール向けでは、海外展開のIT支援のさきがけとしてタイJSGT生産管理システムを構築、製造流通業向けでは自動車産業などグローバル展開をしている製造業顧客の新規開拓を進めることなどが要因となる。3月通期業績は、売り上げ360億円(前期比2.5%増)、経常利益15億2000万円(同35.6%増)、純利益8億6000万円(同53.8%増)と見込んでいる。   配当は、前期業績の上ぶれ着地に伴い期初予想の20円を22円に引き上げ、昨年10月1日を効力発生日とした株式分割(1対100)の権利落ち前の前期配当2000円に対して実質増配したが、今期も、年間28円と連続増配を予定している。 ■PER9倍台、PBR0.8倍、配当利回り2.8%をテコに上値チャレンジ   株価は、前期業績の上ぶれ着地・増配を好感して949円と上値を伸ばし、その後は、25日移動平均線をサポートラインに下値を切り上げ、今期第1四半期の赤字縮小業績をテコに昨年9月30日を基準日に実施した株式分割(1対100)の権利落ち後高値1030円をつけ25日線水準で中段固めを続けている。PERは9倍台、PBRは0.8倍、配当利回りは2.82%と割安であり、高値奪回から分割権利落ち前の2008年7月高値11万7000円(分割落ち換算1170円)、2006年7月高値16万5000円(同1650円)を目指して上値チャレンジが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
JFEシステムズ<4832>(東2)は、2営業日ぶりに商いが成立し、8月28日終値に対して1円高の990円と出来ずを挟んで実質4営業日続伸・・・。
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2014-09-01 10:45