丹青社は高値更新、業績上方修正・連続増配で内需関連の割安修正買いが再燃
丹青社 <9743> は、41円高の763円と変わらずを挟んで3営業日ぶりに急反発し、8月27日につけた株式分割の権利落ち後高値744円を更新している。前週末29日大引け後に今3月期第2四半期累計・通期業績の上方修正と期末配当の増配を発表、通期の営業利益、経常利益が、期初の減益転換予想から増益転換することを評価して内需割安株買いが再燃している。
■受注環境の改善が続き商業その他施設事業の採算が向上
業績上方修正のうち3月通期業績は、期初予想より売り上げを20億円、営業利益を7億円、経常利益を7億6000万円、純利益を3億9000万円それぞれ引き上げ、営業利益は、27億円(前期比31.0%増)、経常利益は、28億円(同28.6%増)と大きく続伸する。売り上げが、受注環境の改善を受けて堅調に推移しており、利益面では、主に商業その他施設事業で採算を重視した受注活動を続けたことが、現場作業員の人手不足や資材価格の高騰をカバーして上方修正につながった。なお純利益は、前期に繰延税金資産7億6500万円を計上して法人税等調整額が6億6200万円減少した特殊要因の反動から、20億円(前期比22.0%減)と減益転換率の縮小にとどまる。
配当は、期末配当を期初予想の5円から7円に引き上げて年間12円(前期実績10円)とし、今年2月1日付けで実施した株式分割(1対1.3)を勘案すると実質で4.31円の連続増配となる。
■権利落ち後安値から2.2倍化もPERはなお12倍台と割安
株価は、前期業績の再上方修正・再増配で500円台に乗せ、消費税増税の駆け込み需要の反動減懸念で株式分割権利落ち後安値336円まで突っ込んだが、今期第1四半期業績が、大幅増益・高利益進捗率で着地したことに反応して同高値まで2.2倍の大化けを演じスピード調整中である。PERは12倍台と割安であり、株式分割権利落ち前の今年1月高値792円奪還から一段の上値追いに弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
丹青社<9743>(東1)は、41円高の763円と変わらずを挟んで3営業日ぶりに急反発し、8月27日につけた株式分割の権利落ち後高値744円を更新している。
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2014-09-01 12:30