日本ビューホテルは上場後1ヶ月超経過し見直しの場面迎える
日本ビューホテル <6097>の今4月期業績予想は営業大幅増益が見込まれており、9月9日に今4月期第1四半期決算の発表を機に見直されると期待される。加えて、9月は11日のジャパンインベストメントアドバイザーがマザーズ市場に新規上場(IPO)するのを皮切りに、ロックオン、リアルワールド、AMBITIONなど新規上場が多数予定されており、直近IPOとして値ごろ感からも見直し機運が高まると予想される。
同社は同社および連結子会社である那須興業(株)において、ホテル事業として、同社グループが有する経験およびノウハウを最大限に発揮すべく「VIEW HOTEL」ブランドによる直営(一部のホテルについては、土地・建物の賃借による直営)でのホテル経営を行っている。現在運営しているホテルの形態にはシティホテル型とリゾートホテル型があり、各ホテルには立地や規模に応じて、客室の他、レストラン・バー等の料飲施設、結婚式場、宴会場、会議室等を設置し、宿泊、料飲、宴会・婚礼の各部門の営業を行っているほか、ホテルによってはスパや温泉などを設け、顧客が快適に過ごせるよう施設の充実を図っている。
足元の業績は、アベノミクスや円安効果による国内景況感の回復から国内旅行の増加が予想されるほか、政府による観光立国に向けた積極的な取組みが期待されること、東京オリンピック開催決定に伴うホテル需要の増加等を背景に、ホテル業界の市場の拡大が中長期的に続いて行く見通しで、サービス、料理、施設の各項目で顧客満足度を高めることで、売上と利益の向上を図り、今4月期第2四半期売上高が94億7400万円、営業利益が4億7500万円、経常利益が4億0200万円、純利益が1億6700万円を予想している。
通期業績予想は、売上高が191億2900万円(前期比8.4%増)、営業利益が10億5000万円(同76.8%増)、経常利益が9億3300万円(同20.6%増)、純利益が5億0700万円(同21.2%増)と営業大幅増益を見込んでいる。配当性向は30%と高く、年間配当は期末一括16円を予定している。
株価は、7月23日の上場初値が2150円。7月28日に公開価格を22円上回る上場来の高値2222円と買われた後、8月21日に上場来の安値1579円と約3割の調整を挟んで8月26日高値1654円と上昇。その後、小幅モミ合いとなっているが、直近では5日移動平均線を上回り反騰態勢が整いつつある。
2020年夏季東京オリンピック開催や、円安に東南アジア諸国へのビザ発給要件の緩和などにより訪日外国人旅行客が増加していることを背景に、東京周辺観光人気が継続し、旗艦ホテルである浅草ビューホテルが業績を牽引するほか、成田ビューホテルや那須りんどう湖 LAKE VIEW(旧 りんどう湖ファミリー牧場)などの好調も見込まれており、中長期的な成長が期待される。足元の業績も好調見通しで今4月期第2四半期決算の発表にも期待が持てることから、ここからの押し目は短期的にも買い妙味が膨らもう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日本ビューホテルの今4月期業績予想は営業大幅増益が見込まれており、9月9日に今4月期第1四半期決算の発表を機に見直されると期待される。
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2014-09-01 13:45