ライオンは消費税増税前の駆け込み需要の反動は一巡
ライオン <4912> は懸念された消費税増税を前にした駆け込み需要の反動が軽微にとどまる見通しが明らかになり、懸念材料は一掃された。見直し人気が高まる方向が予想され、株価も出直りに向かう可能性が強い。
2014年12月期の6月中間決算の業績は、営業利益が39億5800万円と、前年同期比37%の増益を確保した。駆け込み需要で一般用消費財部門を中心に第1四半期の業績が急拡大する一方、第2四半期は反動減で落ち込んだが、産業用品部門の健闘などにより、連結全体で第2四半期も黒字を確保。上期を通じてみると、営業利益段階から大幅増益を達成した。
オーラルケア分野では、春にリニューアルした主力の「クリニカ」ブランドが好調に推移。ビューティケア分野では、ハンドソープの「キレイキレイ 薬用泡ハンドソープ」が伸びを続けたほか、制汗剤の「Ban汗ブロックロールオン」も順調に市場を獲得した。ファブリックケア分野では、改良発売した超コンパクト液体洗剤「トップ HYGIA」や「香り」を訴求した柔軟剤が伸長。薬品分野では「バファリン プレミアム」が好調な滑り出しとなったほか、高価格タイプの目薬も引き続き拡大した。
一方、中国では歯ブラシの「システマ」が大きく伸長。香港でも超コンパクト液体洗剤「トップNANOX」が拡大し、部門全体では円安効果もあって増収を確保した。しかし利益面では、タイでの苦戦に加え、フィリピンや中国での先行投資負担が重いが、後半には盛り返す見通しだ。
こうした各部門の好調により、今期の営業利益は会社側の見通しを上回る137億円(前期108億1800万円)に達する見通しが強くまってきた。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ライオン<4912>(東1)は懸念された消費税増税を前にした駆け込み需要の反動が軽微にとどまる見通しが明らかになり、懸念材料は一掃された。
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2014-09-02 10:00