中国鉄道総公司・・・負債総額58兆円、半年で赤字900億円

 中国鉄路総公司(中国鉄道総公司)が1日に発表した2014年上半期(1-6月)の同社経営状況によると、同社の負債は3兆4000億元(約58兆円)に達した。税調整後の赤字額は53億元(約900億円)だった。中国新聞社が報じた。  国際や金融債、社債などの登記、信託、取引決済を行う中央国際党紀決算有限責任公司を通じての発表。中国鉄路総公司は2013年に中央政府・鉄道部が解体された際、鉄道建設や鉄道運営など事業部門を引き継ぐために設立された企業。  同公司の1-6月の固定資産投資は累計で前年同期比8.9%増の2351億9500万元(約4兆51億円)だった。うち、インフラ関連への投資は6.8%増の1996億2700万元(約3兆4009億円)だった。 ********** ◆解説◆  中国ではかつて、中央政府・鉄道部が鉄道事業を行っていた(都市交通を除く)。しかし、建設などが絡む鉄道事業は不正の温床となった。2011年2月、トップであった劉志軍が職権乱用などで解任・失脚し、同年7月に高速鉄道が脱線衝突事故を起こしたことなどで、解体が決まった。  事業部門は新たに発足した中国鉄路総公司が引きついた。同公司は国が100出資の国有中央企業で、政府部門である国有資産監督管理委員会の管理下にある。劉部長の失脚後、鉄道部部長になった盛光祖氏が同公司の総経理(社長)に主乳した。  中国鉄路総公司の登録資本金は1兆360億元(約17兆6498億円)、 資産総額は4兆6631億5900万元(約79兆円4672億円)。鉄道の営業距離は9万7840キロメートルで、傘下企業を含めた職員数は204万5600人(2013年9月18日発表による)。  鉄道部解体に伴い、鉄道関連行政は国家鉄路局が担当することになった。国家鉄路局は中央政府・交通運輸部の下に置かれた部門で、それまでの鉄道部と比べ、トップである局長の政治的権限はかなり小さい。  元鉄道部の職員の大部分は中国鉄路総公司社員となった。上海鉄路局、成都鉄路局など中国各地にある「鉄路局」を名をつけた組織は中国鉄路総公司の傘下企業。国家鉄路局は瀋陽鉄路監督管理局、上海鉄路監督管理局など全国7カ所の鉄路監督管理局を設けて、鉄道関連行政を行っている。(編集担当:如月隼人)
 中国鉄路総公司(中国鉄道総公司)が1日に発表した2014年上半期(1-6月)の同社経営状況によると、同社の負債は3兆4000億元(約58兆円)に達した。税調整後の赤字額は53億元(約900億円)だった。中国新聞社が報じた。
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2014-09-02 15:00