上期の上方修正で下期が保守的になった銘柄は=金山敏之

 3月期決算企業の第1四半期決算発表も終わりましたが、この第1四半期はマネックス証券の集計で前年同期比1.8%の増益を確保しました。非製造業が消費増税の駆け込み需要の反動から3%程度の減益となったものの、製造業が9%近い増益と健闘して全体を支えました。こうしたなかで期初から3カ月しか経っていないこともあって通期の業績予想の上方修正に踏み切る企業は限定的だったといえます。  このように通期の業績予想の修正に慎重となるなか、通期予想は据え置きながら上期の業績予想のみを上方修正した企業もみられます。そしてこうした銘柄では上期を上方修正する一方で通期を変更しなかったことから下期の見通しがそれまでの増益予想から一転して減益予想となった銘柄もみられます。そこで今回はそうした銘柄をピックアップしていますが、なかには二桁の増益予想が二桁の減益予想となった銘柄もあり、第1四半期実績も増益で、通期も増益見通しといったことからすると、下期があまりにも保守的にみえてきます。(執筆者:金山敏之 マネックス証券シニア・マーケットアナリスト 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
3月期決算企業の第1四半期決算発表も終わりましたが、この第1四半期はマネックス証券の集計で前年同期比1.8%の増益を確保しました
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2014-09-02 17:45