プラマテルズは高値更新してフシ突破、3%台の配当利回りも評価材料
合成樹脂専門商社のプラマテルズ <2714> (JQS)の株価は、1月高値に面合わせとなった7月8日の447円から一旦反落したが、8月26日に449円を付けて年初来高値を突破し、8月27日には452円まで上値を伸ばした。440円近辺のフシを突破して強基調に転換した形であり上値追いの展開だろう。3%台の配当利回りなど指標面の割安感も支援材料だ。上げ足を速めて07年12月以来の500円台が視野に入るだろう。
双日 <2768> グループの合成樹脂原料・製品・関連機器の専門商社である。エンジニアリング系樹脂やスチレン系樹脂を主力として、需要先はOA・事務機器、家電・電子部品を中心に建材、医療機器、自動車、容器・化粧品、玩具向けなど幅広い。
高付加価値商材の拡販、良質な商権を持つ優良会社の営業権取得やM&Aを積極化するとともに、海外は中国、ベトナム、フィリピン、タイなどアジア市場への展開を積極推進している。13年5月にインド、13年8月に台湾に現地法人を設立してアジアでの拠点整備がほぼ完了し、アジアでの本格的な事業展開の体制が整った。
今期(15年3月期)の連結業績見通しは前回予想(4月25日公表)を据え置いて、売上高が前期比4.9%増の625億円、営業利益が同8.0%増の9億円、経常利益が同9.5%増の8億80百万円、純利益が同71.6%増の4億80百万円で、配当予想は前期と同額の年間15円(第2四半期末7円、期末8円)としている。
第1四半期(4月~6月)は前年同期比1.2%減収だが、高付加価値商材の好調などで売上総利益率が改善して同10.5%営業増益、同12.5%経常増益、そして固定資産除却損一巡も寄与して同39.1%最終増益だった。
通期ベースでも高付加価値商材を中心にエンジニアリング系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂の需要が堅調に推移し、市況の改善、アジアの拠点整備、グループの連携強化などの効果が寄与する。前期計上の特別損失(厚生年金基金脱退特別掛金2億66百万円)一巡も寄与して好業績が期待される。
株価の動きを見ると、1月高値に面合わせとなった7月8日の447円から一旦反落したが、8月26日に449円を付けて年初来高値を突破した。さらに8月27日には452円まで上値を伸ばした。好業績見通しを評価する動きだろう。
9月2日の終値448円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円15銭で算出)は8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS882円12銭で算出)は0.5倍近辺である。
日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を素早く回復して上伸した。また週足チャートで見ると上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインの形となった。440円近辺のフシを突破して強基調に転換した形であり上値追いの展開だろう。3%台の配当利回りなど指標面の割安感も支援材料だ。上げ足を速めて07年12月以来の500円台が視野に入るだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
合成樹脂専門商社のプラマテルズ<2714>(JQS)の株価は、1月高値に面合わせとなった7月8日の447円から一旦反落したが、8月26日に449円を付けて年初来高値を突破し、8月27日には452円まで上値を伸ばした。
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2014-09-03 09:15