マルマエは14年8月期増額修正を好感して09年6月以来の高値水準、上値試す
精密部品加工のマルマエ <6264> (東マ)の株価は、8月8日発表の前期(14年8月期)業績見通し増額修正を好感し、8月8日の直近安値702円から急反発して8月13日に1230円、8月26日に1468円まで急伸して13年8月の1345円を突破した。09年6月以来の高値水準だ。足元は1100円台まで調整して乱高下の展開だが、収益改善基調を評価する流れに変化はなく上値を試す展開だろう。
半導体やFPD(フラットパネルディスプレー)などの製造装置に使用される真空部品や電極などの精密加工事業を展開し、新規分野として光学装置分野の精密加工も強化している。なお8月9日には半導体分野の拡大戦略の一環としてマシニングセンタの取得を決定したと発表している。
前期(14年8月期)の業績(非連結)見通しについて8月8日に増額修正を発表した。売上高は80百万円増額して前々期比36.0%増の15億80百万円、営業利益は60百万円増額して同2.1倍の2億60百万円、経常利益は65百万円増額して同95.3%増の2億50百万円、純利益は68百万円増額して同3.7倍の3億円とした。
各分野で受注が好調に推移し、増収効果や生産性向上効果に加えて、将来の損失可能性を見積もっていた受注損失引当金の計上額が見込みより減少することや、固定資産(電子ビーム溶接機)譲渡益37百万円の計上も寄与して大幅増収増益見通しだ。収益改善基調に変化はないだろう。
14年7月度の月次受注残高(速報値)は、FPD分野が67百万円、半導体分野が77百万円、その他分野が31百万円、合計が1億76百万円で、前月比20.9%減少、前年同月比72.3%増加となった。7月の受注がやや伸び悩んだ一方で検収が順調に進んだため前月比では減少となったが、前年同月比では増加を維持している。今後の見通しとしては、FPD分野の本格的な受注拡大は今秋以降となるようだが、半導体分野の受注が増加し、その他分野の光学装置関連の受注も継続する見込みとしている。
株価の動き(14年3月1日付けで株式100分割)を見ると、8月8日発表の前期業績見通し増額修正を好感し、8月8日の直近安値702円から急反発して再動意の形となった。8月13日に1230円、そして8月26日には1468円まで急伸して13年8月の1345円を突破した。09年6月以来の高値水準だ。足元は1100円台まで調整して乱高下の展開だが、収益改善基調を評価する流れに変化はないだろう。
9月2日の終値1170円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS171円96銭で算出)は6~7倍近辺である。目先的には過熱感を残しているため乱高下の可能性だが、日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。収益改善基調を評価する流れに変化はなく上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
精密部品加工のマルマエの株価は、8月8日発表の前期(14年8月期)業績見通し増額修正を好感し、8月8日の直近安値702円から急反発して8月13日に1230円、8月26日に1468円まで急伸して13年8月の1345円を突破した。
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2014-09-03 09:15