リオンは自律調整が一巡して切り返しの動き、好業績評価の流れに変化なく上値追い
補聴器首位のリオン <6823> の株価は11月の上場来高値から一旦反落したが、足元では自律調整が一巡して切り返しの動きを強めている。今期(14年3月期)好業績を評価する流れに変化はなく、上値追いの展開だろう。
医療機器事業(補聴器や医用検査機器など)を主力として、環境機器事業(音響・振動計測器や微粒子計測器など)も展開し、高機能・高付加価値製品の開発・販売を強化している。補聴器は最上位クラス「リオネットマジェス」、13年2月発売の中価格帯「リオネットプレシア」、13年8月発売のエントリーモデル「リオネットプレシアV」や、低価格のポケット型デジタル補聴器「HD-21」など商品ラインアップの充実を進めている。
今期連結業績見通しは売上高が前期比1.7%増の175億円、営業利益が同9.7%増の19億円、経常利益が同10.2%増の19億円、純利益が同13.1%増の12億円としている。予定していた経費の一部が下期にズレ込んだとして期初計画を据え置いているが、主力の補聴器は高価格帯や新製品の中価格帯を中心に好調が続き、環境機器事業は設備投資需要の高まりも追い風として営業損益が改善している。通期増額の可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、11月18日の上場来高値1823円から一旦反落して、12月24日に1480円、12月25日に1474円まで調整する場面があった。しかし切り返して足元では1600円台に戻している。12月30日には1681円まで戻す場面があった。自律調整が一巡した形だ。証券優遇税制廃止に伴う需給面の不安も後退して、好業績を再評価する動きだろう。
1月7日の終値1655円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS102円72銭で算出)は16~17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間22円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績に株式数増加を考慮した連結BPS1017円39銭で算出)は1.6倍近辺である。日足チャート見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると、13週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だろう。好業績を評価する流れに変化はなく、上値追いの展開で2000円台が視野に入りそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
補聴器首位のリオン<6823>(東1)の株価は11月の上場来高値から一旦反落したが、足元では自律調整が一巡して切り返しの動きを強めている。
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2014-01-08 12:00