BS11は配当権利落ち安値から3Q高利益進捗率業績を見直し割安修正の反発

  日本BS放送(BS11) <9414> (東2)は、12円高の889円と8営業日ぶりに反発して始まり、前日ザラ場につけた配当権利落ち後安値854円から底上げしている。今年7月11日に発表した目下集計中の2014年8月期の第3四半期(3Q)業績が、8月通期業績に対して高利益進捗率を示したことを見直し、内需割安株買いが再燃している。7月23日以来中断していた今年の新規株式公開(IPO)が、9月11日に約7週間ぶりに再開されることも同社株の直近IPO株人気をサポートしている。 ■収益柱の4事業が好調に推移して3Q利益進捗率は87~82%   3Q業績は、四半期決算が初作成となるため前年同期との比較はないが、売り上げ57億6100万円、経常利益13億900万円、純利益9億9300万円で着地し、今年3月のIPO時に予想した8月通期業績対比の利益進捗率は、87~82%と目安の75%を上回った。同社は衛星放送(BS放送)の独立系放送事業者として競馬、アニメ、韓国ドラマ、通信販売を4本の収益柱としており、BSデジタル放送の視聴可能世帯数が72.4%と高まり、衛星メディアの広告費の成長率も、年率11%とテレビの伸び率を上回る好環境下、収益柱の4事業が好調に推移し、コア視聴者層であるシニア向けに「報道」、「紀行・教養」などのジャンルで自社制作を進め、広告枠の付加価値向上や効率的な広告宣伝の実施で、タイム収入、スポット収入が、ともに伸びたことが、番組制作費の増加をカバーして高利益進捗率につながった。   2014年8月通期業績は、IPO時の予想に変更はなく売り上げ78億円(前期比11.2%増)、経常利益15億円(同10.9%増)、純利益12億円(同9.3%減)と見込んでおり、今年10月予定の決算発表時の仕上がり業績が注目される。   なお同社はIPO以来、株主還元策にも積極に取り組み、上場記念配当5円の増配、7月31日を基準日とした株式分割(1対2)、株主優待制度の創設など相次いで打ち出している。 ■PER11倍台の割安修正で分割権利落ち後高値を目指し底上げへ   株価は、今年3月に公開価格1820円でIPOされ、1940円で初値をつけて2136円まで買い進まれ、いったん1853円と調整したが、株式分割・配当の権利取りで上場来高値2243円をつけ、2163円で分割権利を落とした。8月末の配当権利落ち後は854円まで調整したが、PERは11倍台と下げ過ぎを示唆している。直近IPO株人気を再燃させ、分割落ち後高値1124円を目指し割安修正に再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日本BS放送(BS11)<9414>(東2)は、12円高の889円と8営業日ぶりに反発して始まり、前日ザラ場につけた配当権利落ち後安値854円から底上げしている。
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2014-09-04 10:30