オリンパスは医療など好調が続く、復配も視野に
オリンパス <7733> は証券会社のレーティング最上位継続、目標価格の引き上げの動きが相次いでおり、アナリストの評価は高まる一方のようだ。
財務体質の改善が進んでいる。過去の損失隠しで財務が悪化したが、2013年3月期、2014年3月期には増資なども行い、一旦1ケタ台に低下した自己資本比率が2014年3月期末には32.1%にまで回復した。2015年3月期の第1四半期もさらに改善している。
単独の繰越欠損を補填するため資本準備金や利益準備金の取り崩しなど復配に向けた準備を進めている。会社側は復配は未定としているが、配当原資が確保できれ2016年3月期からでも復配に進む可能性が強い。
医療は新製品の投入などにより2013年3月期に営業増益に転じたが、医療機関の設備更新のサイクルなどにより新製品効果は4~5年程度は続くと考えられる。加えて注力している外科分野の拡大なども見込まれる。ただ、今・来期は人員増強など拡販に向けた費用も膨らむため、2016年3月期までは増収率よりも低い営業増益率を想定している。
科学は研究機関の予算の動向など不透明要因があるため売上高を横ばいとしているが、構造改革の効果により利益水準は高い。映像については、会社側では業務用などBtoBビジネスへ展開したいとしている。コストダウンの進捗により2016年3月期に収支均衡、2017年3月期にBtoBビジネスが貢献しはじめ、黒字を計上すると想定している。
営業利益に付いて会社側は今3月期について、880億円の見通しを据え置いているが、アナリスト筋は930億円(前期734億円)への増額を想定している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
オリンパス<7733>(東1)は証券会社のレーティング最上位継続、目標価格の引き上げの動きが相次いでおり、アナリストの評価は高まる一方のようだ。
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2014-09-04 12:45