日本がインドから、レアアース 「わが国には影響小さい」=中国メディア

安倍晋三首相とインドのモディ首相は日印でレアアース(希土類)を共同生産し、2015年中にインドから日本へレアアースを輸出することで合意した。中国メディアの財新網は4日、「日本がインドからレアアースを輸入するとしても、中国にとっての影響はさほどではない」と論じた。
記事は、2010年より以前の日本はレアアース需要量のうち90%以上を中国からの輸入に頼っていたと紹介する一方、記事は「日中関係が冷え込んで以降、日本はレアアースの輸入ルートの開拓や、代替材料の開発を進めている」と指摘した。
また、日本が中国から輸入するレアアースの量は徐々に減少しているとし、エネルギー庁の統計を引用したうえで、13年の日本は中国のほか、フランス、ベトナム、エストニアからレアアースを輸入したと紹介した。
一方で記事は、中国稀土行業協会の関係者の発言として、「日本とインドがレアアースの共同開発を行ったところで中国依存から脱却は難しい」と主張、その理由について「中国以外の国で生産されるレアアースは質、供給能力のいずれも中国に大きく劣るため」と論じた。
続けて、日本が中国以外の国から輸入しているレアアースの大半は「軽希土類元素」であり、電気自動車や省エネ家電などに用いられる「重希土類元素」は需要の90%以上を今なお中国からの輸入に頼っていると指摘した。また、インドが日本に輸出するレアアースは年間約2000トンにとどまると指摘、「中国の輸出量から見ればごく少量であり、レアアースをめぐる日印の合意は中国に大きな影響をもたらさない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
安倍晋三首相とインドのモディ首相は日印でレアアース(希土類)を共同生産し、2015年中にインドから日本へレアアースを輸出することで合意した。中国メディアの財新網は4日、「日本がインドからレアアースを輸入するとしても、中国にとっての影響はさほどではない」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-09-04 18:45