橋本総業は高値肉薄、東証1部指定替え2銘柄は割安・割高評価で高安マチマチ
橋本総業 <7570> は、きょう5日に東証第1部に指定替えされ初商いとなっているが、前日4日の東証第2部の最終値に対して50円高の1495円と急反発し、9月1日につけた年初来高値1529円に肉薄している。1部指定替えに際しての新株式発行などの希薄化材料がなく、逆に指定替えに伴う東証株価指数(TOPIX)算入でTOPIX連動型のファンドなどの買い需要が発生するとの需給好転の現実買いが先行しており、加えて今3月期の好業績や連続増配も見直して割安株買いが増勢となっている。同社と同様にきょう5日に東証マザーズから東証第1部に市場変更されたサーバーエージェント <4751> は、PER22倍台と投資採算的に割高として利益確定売りが先行し、105円安の3575円と3日ぶりに急反落して始まっており、高安マチマチとなっている。
■今年2月の東証2部への市場変更に続き矢継早に東証1部へ
橋本総業の株価は、8月29日に東証第2部から東証第1部に指定替えが承認されたことをテコに翌営業日の9月1日にストップ高、1529円まで買い進まれて24%高した。今年2月21日にジャスダック市場(スタンダード)から東証2部に市場変更されたときも1380円まで買い進まれる急伸を演じており、この連想が強く働いた。
業績も好調に推移している。今3月期業績は、前期業績が今年1月の上方修正値を上ぶれて着地したあと、売り上げ1280億円(前期比3.5%増)、経常利益22億円(同6.2%増)、純利益12億5000万円(同33.6%減)と続伸が予想されている。管工機材、住宅設備機器、空調機の卸売として消費税増税の駆け込み需要の反動減はあるものの、民間非住宅投資が、事務所・倉庫などを中心に拡大を続け、空調・ポンプセグメントでは、空調機、汎用ポンプ、太陽光発電の売り上げが増加することなどが要因となる。純利益は、昨年10月の若松物産(名古屋市中区)の子会社化で前期にのれん発生益6億8300万円を計上した反動で減益転換する。
配当は、前期に東証2部への市場変更の記念配当3円を上乗せして年間28円(前々期実績25円)に増配したが、今期も、東証1部指定替えの記念配当2円を加えて年間30円に連続増配を予定している。
■需給好転思惑に加えてPER11倍台の割安修正も意識
株価は、東証2部への市場変更でつけた1380円高値から株式立会外分売(分売価格1138円)などが響いて年初来安値962円まで調整、下げ過ぎ訂正で分売価格水準まで底上げし、東証1部指定替え承認とともに急伸した。需給好転思惑に加えてPERは11倍台となお割安であり、一段の上値追いに弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
橋本総業<7570>(東1)は、きょう5日に東証第1部に指定替えされ初商いとなっているが、前日4日の東証第2部の最終値に対して50円高の1495円と急反発し、9月1日につけた年初来高値1529円に肉薄している。
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2014-09-05 10:30