IHIは航空エンジンの成長性に注目、新規プロジェクトにも参画

  IHI <7013> は、2015年3月期上期の業績を上方修正した。売上げを6600億円から6700億円前年同期比23%増)、営業利益を260億円から290億円(同47%増)へ引き上げた。航空・宇宙・防衛の売上げを上方修正したもの。   航空・宇宙・防衛分野は、前2014年3月期に売上高、営業利益とも同社のなかで最大のセグメントとなっている。主力は航空エンジンで、同社は日本のジェットエンジン生産の60%~70%を担うリーディングカンパニー。防衛省で使用する航空機のエンジンの大半はIHI製である。   同社が手掛けているエンジンには、ロングセラーの「V2500」や「B787」に搭載される「GEnx」などがある(表4)。新型エンジンはエアバス「A320neo」に搭載される「PW1100G-JM」、ビジネスジェット向けの「Passport20」。さらにこの7月には「B777X」に搭載される「GE9X」のプロジェクトへの参画を明らかにした。これらの拡大により中長期的に航空エンジンビジネスの成長が見込まれる。   航空以外でも、資源・エネルギー・環境は発電プラントやLNG関連の成長を見込んでいる。産業システム・汎用機械はタイの情勢などに不透明感があるが、来期以降はターボチャージャーの伸びなどにより営業増益を予想。社会基盤・海洋も営業増益とみているが、新たな大型案件を想定していないため、イズミット湾横断橋のプロジェクト終了でその後は横バイとなる見通しだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
IHI<7013>(東1)は、2015年3月期上期の業績を上方修正した。売上げを6600億円から6700億円前年同期比23%増)、営業利益を260億円から290億円(同47%増)へ引き上げた。
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2014-09-05 12:15