トヨタ株の年初来高値6400円更新があるかどうか、アベノミクス第2章を占うポイント=犬丸正寛の相場展望

  来週、8日からの相場では、トヨタ自動車株価の動向が最大の注目点ではなかろうか。極論すれば、同社株の行方がアベノミクス第2章の行方を決めるとみてよいからだ。   ここに来て、1ドル・105円台へ円安が急速に進んでいる。トヨタの場合、1円の円安で年間の営業利益に対し300~400億円の寄与があるといわれる。この円安効果は、トヨタなど輸出企業にとって大きいはずである。   しかも、この円安はアベノミクス第1章の円安水準を上回るものである。第1章の円安ではトヨタ株は直ちに反応、昨年5月には6760円まで急伸した。当然、第2章も円安政策ということならトヨタ株の上値はあっていいはずである。   もちろん、いきなり昨年5月の高値更新は難しいとしても、少なくとも年初来高値6400円(1月6日)の更新はあっていいはずである。   もしも、トヨタ株の上値が見込めないということなら、言われているような円安による輸入燃料代金のアップからアベノミクス第2章では円安に頼った政策ではないということになってくる。政権としては、本心では円安は望まないということになる。   来週は、輸出関連の本命でありマーケットを代表する主力のトヨタ株が年初来高値6400円を更新できるかどうかが今後のアベノミクス第2章相場を見る上でのポイントとなるだろう。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
来週、8日からの相場では、トヨタ自動車株価の動向が最大の注目点ではなかろうか。極論すれば、同社株の行方がアベノミクス第2章の行方を決めるとみてよいからだ。
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2014-09-05 15:30