中国の金属ケイ素、輸出量過去最高に ソーラーパネルの世界的需要増加=中国メディア

 中国メディア・新華網は4日、シリコンの原料となる金属ケイ素の今年の輸出量が前年比15%以上増の80万トンを超え、過去最高を記録する見込みであると報じた。  記事は、先日行われた中国国際シリコン業界会議において、中国有色金属工業協会の趙家生副会長が「2014年上半期における金属ケイ素の単月輸出量はいずれも前年よりも上回った。上半期の月平均輸出量6.5トンで計算すると、年間の輸出量が80億トンを超える可能性がある」と語ったことを紹介した。  統計によると、今年上半期に中国で生産された金属ケイ素の総量は70万トンで前年同期比16.7%増、輸出量も39万トンと同27%増の伸びを見せた。韓国や東南アジアへの輸出量増加が主な要因とみられる。上半期の輸出価格は1トンあたり2189米ドル(約23万円)で、前年の同時期より6.4%上昇した。  記事は、趙氏が「金融危機以降低迷していた金属ケイ素産業が、13年に輸出関税撤廃などの要素も相まって明らかな回復傾向を示した」と説明したことを紹介。さらに、ある専門家が「おもにソーラーパネル産業が金属ケイ素の需要を後押ししており、中国、韓国、米国、マレーシアや中東地域などのソーラーパネル需要増加が、金属ケイ素の消費をけん引した」と分析したことを伝えた。14年から18年のあいだに、世界のシリコン消費量は年間約6%のペースで増加する見込みだという。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・新華網は4日、シリコンの原料となる金属ケイ素の今年の輸出量が前年比15%以上増の80万トンを超え、過去最高を記録する見込みであると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-09-05 17:15