中国で「自由貿易区」熱高まる 上海に続くは天津、広東か=中国メディア
中国メディア・中国経済網は6日、昨年9月に誕生した上海自由貿易試験区に続き、天津市と広東省に自由貿易区が設置される可能性があると報じた。
記事は、中国政府・国務院が先日商務部に対して天津市と広東省による自由貿易区の枠組み設計に協力するよう通知を出したと紹介。関係者の話として、早ければ年内に設計が完了する可能性があると伝えた。
そのうえで、経済系シンクタンク中投顧問産業・政策研究センターの扈志亮主任が取材に対し、天津市や広東省のほかに江蘇省、重慶市、福建省などが積極的に自由貿易区の申請を行っていると語り、天津市は北京・河北省との一体化戦略の一部として、広東省は改革の前衛地として早い段階で認可が下り、また、重慶市も審査待ちの段階にあると説明したとした。
扈主任はまた、国が「天津自由貿易区」に対してサービス貿易と金融業の開放を期待し、「広東自由貿易区」に対しては香港とマカオのニーズに基づいた貨物貿易の自由化としての任務を背負わせようとしているとも解説。そして、後発の自由貿易区は上海自由貿易区の経験と現地の状況を組み合わせることが要求されるとした。
記事はさらに、自由貿易区設置のメリットとして扈主任が「製品の国外進出と同時に投資家の呼び込みをさらに促す。国内産業のモデルチェンジにとって、重要な役割を果たすことになる」と強調したことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)
中国メディア・中国経済網は6日、昨年9月に誕生した上海自由貿易試験区に続き、天津市と広東省に自由貿易区が設置される可能性があると報じた。
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2014-09-07 07:30