中国の新エネルギー自動車産業、「ギアチェンジ」の時機迎える=中国メディア

中国メディア・中国経済網は6日、充電設備の普及や助成政策の充実などにより中国国内の新エネルギー自動車産業が「ギアチェンジ」の時機を迎えていると報じた。
記事は、新エネルギー自動車にかんする情報が連日伝えられる一方で、充電や安全性に対する消費者の疑問が絶えない状況にあった電気自動車産業に変化が生じ始めているとした。
そして、中国政府が先日「新エネルギー自動車の普及、利用加速にかんする指導意見」を発表したこと、7月8日には中国とドイツによる電気自動車充電プロジェクトが始動、同9日には国務院が新エネルギー自動車3種類の購入税免除を決定、同13日には「政府機関・公共機関による新エネルギー車購買の実施方案」が発表されたことをそれぞれ紹介した。
また、新エネルギー自動車購入を最後に躊躇するポイントとなる充電設備の問題についても、北京市が7月15日に「不動産管理区域における新エネルギー自動車用充電設備の設置推進にかんする通知」を発表したこと、同市内では年内に1000カ所の急速充電ステーションを設置、今後5キロ以内に充電施設を見つけられるようにする計画があること、同市内の高速道路サービスエリアでも充電設備設置を進めることなどを伝えた。
一方、清華大学教授で電池分野の専門家、邱新平氏が「電動自動車の核心技術の1つである電池の品質レベルが世界の先進レベルから遅れている」とし、電池の寿命やマイクロチップ技術で後れを取っていると指摘したことを紹介。国内企業数社が共同出資して今年1月に動力電池研究院を設立したことに触れ「電池開発にとって非常に大きな意味を持つチャレンジ」と語ったとした。
また、中国自動車工程研究院の専門家が「産業連盟の結成、産学研リソースの集結といった、技術革新のための体制づくりが必要」とし、業界の発展のために「百家争鳴」を認めることが必要だとの見解を示したと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国メディア・中国経済網は6日、充電設備の普及や助成政策の充実などにより中国国内の新エネルギー自動車産業が「ギアチェンジ」の時機を迎えていると報じた。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
china,technology,conmic,politics
2014-09-07 09:15