中国の自動車産業 「法制化」が業界の課題か=中国メディア

 中国メディア・新華網は7日、同日天津で行われた中国自動車産業発展フォーラムで専門家が「中国の自動車産業は政策主導の時代から法律主導による発展へと移りつつある」と語ったことを報じた。  記事は、中国自動車技術研究センター、中国自動車工業協会などが主催したこのフォーラムで、中国政府・国家情報センター情報資源部の徐長明主任が「将来、国による多くの支援政策が徐々に既存の自動車業界の管理体制から姿を消し、法律が自動車業界をリードする重要な手段になるかもしれない」と語ったことを紹介。  また、中国政府・国家発展改革委員会産業協調司の年勇・司長も「自動車年間生産量が5年連続世界一と名実ともに自動車大国となった中国では、自動車産業のマクロ管理方式を改め、業界の法制化を推進していくことが早急の課題」との見解を示すとともに、おもな問題点として管理セクションの多さや、「認可重視で管理はおざなり」といった状況を挙げたことを伝えた。  徐主任は、法律主導による発展へとシフトするなかで「国内の自動車業界は大きな変化の必要に直面することになる」とし、「準備のできていない企業にはなんらかの問題が生じることになる」と忠告した。  記事はさらに、現在の中国自動車産業の課題について、中国自動車技術研究センターの趙航主任が「全体の実力がまだ不十分。メーカーは早々に準備を進めて管理面や技術面での突破口を探し出し、価格競争の悪循環や、政策への過度の依存から抜け出さなければならない」とコメントしたことを併せて伝えた。(編集担当:今関忠馬)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国メディア・新華網は7日、同日天津で行われた中国自動車産業発展フォーラムで専門家が「中国の自動車産業は政策主導の時代から法律主導による発展へと移りつつある」と語ったことを報じた。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
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2014-09-08 07:45