中国株式市場は「回復基調」か 外国のメディアやアナリストが分析=中国メディア

 中国メディア・新華網は6日、上海証券取引所の総合指数が今年下半期に入って上昇傾向をみせていることについて、外国のメディアやアナリストから「中国の株式市場がついに目覚めた」との分析が出ていると報じた。  記事は、8月に上海証券市場の総合指数が2300ポイントを回復、5月末から12%上昇するなど、上半期の低調ぶりに変化が起きたと紹介。中国証券投資者保護基金が発表したデータでは、8月のA株投資者自身指数が前月比で19%上昇し、2009年11月以来の高水準になったとした。  そのうえで、英系金融グループ・HSBCのアナリストが「一連の小さな刺激措置が経済に良い影響を生み、中国株式市場が回復を始めた」と評したこと、香港卓亜資本の首席中国顧問が「中国政府が人びとの予測を変えようとした。株式市場の強い勢いは、中国の健全な資本市場改革を推進するうえで、まず満たさなければならない条件だ」とコメントしたことを伝えた。  また、米メディア・ブルームバーグは株式市場の回復が「中国政府が不動産市場の投機行為や膨大な財テク製品に潜むリスクを制御する助けとなる」分析、米国の資産管理企業会長も反発、上昇の初期段階に過ぎないとの見方を示したとした。  一方、野村証券が「株式市場反発の持続時間は消費データで決まる。消費データが思わしくなければ、投資家が警戒する」と評したほか、スイス金融大手のクレディスイスも過去10年間の変動幅が44%であることを指摘し「中国株式市場の大きな波動は、投資家の保有株増加を妨げる可能性がある」と分析したことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・新華網は6日、上海証券取引所の総合指数が今年下半期に入って上昇傾向をみせていることについて、外国のメディアやアナリストから「中国の株式市場がついに目覚めた」との分析が出ていると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic
2014-09-08 09:00