中国人民銀行:金融機関コード証明導入の重要性を強調・・・リスク管理と信用評価に活用の考え
中国人民銀行(中央銀)の李東栄副総裁は4日に開催したテレビ会議で、「金融機関コード証明」の導入とその重要性を改めて強調。リスク管理や信用評価の手立てとなる「歴史的な意義を持つ」と表現した。
李副総裁は2008年に米国で発生した金融危機を受け、人民銀行は翌09年以降、「金融機関コード規範」、「金融機関除法管理」などさまざまな基準や制度を導入したと説明。
李副総裁によると、人民銀行は全国の金融機関に「金融機関コード証明」を発行することに決定した。まずは銀行に対する発行に着手するという。
これまでに定めた金融機関番号と「金融機関コード証明」を組み合わせることで、金融機関番号が実質的な意味を持つようになる。「金融機関コード証明」の導入により、取引において「相互の身分確認」、「取引の確認」が迅速に行えるようになるという。
人民銀行は金融界における「2つの管理、2つの総合」策を推進している。「2つの管理」とは、すべての金融機関に人民銀行の金融管理・サービスシステムに加入さすることと、営業上で発生した問題について、人民銀行に対する報告範囲とタイミングなどを詳細に決めた規則を順守させることを指す。
人民銀行はこの「2つの管理」により、金融分野で発生した問題を速やかに解決し、金融リスク発生の防止と解決に結びつけるとしている。
「2つの総合」とは金融機関に対する「総合執法検査」と「総合評価」を指す。「総合執法検査」は金融機関の法令順守を検査するもので、合法的・ルール順守の経営を促す目的がある。
「総合評価」は、各金融機関が法規や人民銀行の政策に沿った形で運営しているかどうかを評価するものだ。実際には「総合評価」は「総合執法検査」の前段階としての性格があり、最上級のAランクの場合には、年ごとの「総合執法検査」を事実上、免除している。B級、さらに最下位のC級になるに従い、監視の度合いを強める方法だ。
李副総裁は4日の会議で「金融機関コード証明」は人民銀行が「2つの管理、2つの総合」を進めるうえでも、重要な手立てになると説明した。(編集担当:如月隼人)
中国人民銀行(中央銀)の李東栄副総裁は4日に開催したテレビ会議で、「金融機関コード証明」の導入とその重要性を改めて強調。リスク管理や信用評価の手立てとなる「歴史的な意義を持つ」と表現した。
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2014-09-08 18:00