日立金属は新しい成長分野として航空機・エネルギー分野を強化
日立金属 <5486> に見直しの輪が広がってきた。今2015年3月期の第1四半期の業績は営業利益が178億円と、前年同期比2倍の増益を達成した。つれて会社側は上期の業績を当初の315億円から340億円(前年同期231億円)に増額修正した。通期については今後も需要は堅調に推移すると見ているものの、通期業績を見極める段階にないことから、通期については公表した通期業績予想の見直しを行っていない。
2014年8月19日、北米市場において輸送機向け鉄鋳物事業を展開するワウパカ社の全株式を取得し子会社化すると発表した。鉄鋳物事業の抜本的強化とグローバルな中長期的成長を目的としたものであり、自動車生産の拡大が見込まれる北米市場に事業基盤を持つことは同社の業績にプラスに寄与するものと見られている。
また、新しい成長分野として航空機・エネルギー分野を強化している。特殊鋼の主力工場である安来工場(島根県)において、日本国内最大規模の革新的な大型真空誘導溶解炉を導入。安来工場内の新建屋に特殊一次・二次溶解設備を集約し、効率の良い生産体制を構築した。これによりCVT(自動車無段変速機)用ベルト材などの環境親和製品や、航空機・エネルギー分野向けなどの高級鋼材の増産や生産性の向上が図られる
その他では、高級金属製品は、主要な需要先である自動車関連分野の伸長を見込む。国内自動車販売は消費税増税の反動減が見込まれるものの、円安による輸出環境の改善が続くとともに、海外市場での拡販が進むとみている。電子金属材料は、エレクトロニクス関連分野でスマートフォンやタブレット端末などの需要が堅調に推移している。
こうした各部門にわたる好調で、今期の営業利益は会社側見通しの680億円を大きく上回る730億円(前期596億円))への増額が有力視されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日立金属<5486>(東1)に見直しの輪が広がってきた。今2015年3月期の第1四半期の業績は営業利益が178億円と、前年同期比2倍の増益を達成した。
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2014-09-09 12:15