アルコニックスはミニゴールデンクロスで買い転換、PER6倍台

  非鉄原料の専門商社、アルコニックス <3036> は、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜けミニゴールデンクロスを示現。自動車関連、スマートフォン関連の割安株として見直し余地があり、出遅れ感のある商社株として注目したい。   足元の業績は、2014年3月期第1四半期売上高484億0400万円(前年同期比7.7%増)、営業利益9億6100万円(同16.9%減)、経常利益17億1300万円(同58.1%増)、純利益13億0500万円(同5.3%減)に着地。売上面においては、自動車、半導体向け伸銅品、化学品用途の金属珪素、タングステン・モリブデン等のレアメタル、半導体製造装置向け精密研削加工部品等が増加。レアアースは主要取引先の在庫調整が一巡した軽希土類の取扱いが増加。住宅建設資材、自動車関連部品の設計、製造を手掛けるケィ・マック株式会社を持分法適用関連会社化に伴う負ののれん発生益を含む持分法による投資利益を営業外収益に計上し、経常利益は大幅に増加。純利益は国内連結子会社2社の株式取得等に伴う負ののれん発生益がなくなり前年同期に比べ減益となった。   通期業績予想は売上高2060億円(前期比12.1%増)、営業利益36億円(同3.3%増)、経常利益42億円(同16.7%増)、純利益29億円(同7.8%減)を見込んでいる。年間配当は36円を予定している。円安定着に伴う輸出採算が改善した自動車産業を中心に底堅い需要を見込む。レアメタル・レアアースは、軽希土類の需要が回復に転じ、重希土類も在庫調整が終息し、底を打ち回復を見込む。海外での非鉄需要増を取り込み海外取引の増加を見込む。また本年4月に持分法適用関連会社化したケィ・マック株式会社が今期の経常利益に大きく貢献する見通し。なお、純利益については国内連結子会社の株式取得及び事業譲受に伴う負ののれん発生益がなくなり前期比減益を見込んでいる。   株価は、8月5日に分割後の高値1704円と買われた後、8月8日に分割後の安値1450円と調整。その後、もみ合っているが、13週移動平均線がサポートラインとして意識。1500円前後で下値を固め出直る動きとなっている。本年5月に明らかにした中期経営計画では、17年3月期経常利益50億円超、純利益35億円超の目標。M&Aや事業投資、設備投資で3年間に150億円の投資計画を掲げているが、ハイブリッド車のほか、スマートフォン、タブレット端末向け需要は底堅く推移、米国経済の好調さを反映し、グローバルでの非鉄需要の増加が見込まれており、中長期での成長が期待される。今期予想PER6倍台と割安感があり、配当利回り2.3%と利回り妙味もソコソコある。高値奪回となるか注目されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
非鉄原料の専門商社、アルコニックス<3036>(東1)は、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜けミニゴールデンクロスを示現。
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2014-09-10 12:30