トーソーは年初来高値更新、500円近辺のフシ突破して上げ足速める可能性
カーテンレールやブラインド類大手のトーソー <5956> (東2)の株価は、8月8日の直近安値475円から切り返し、9月2日に509円を付けて年初来高値を更新した。さらに9月11日には517円まで上値を伸ばしている。13年5月高値549円を目指す流れに変化はなく、500円近辺のフシを突破したことで上げ足を速める可能性があるだろう。低PERや低PBRも支援材料だ。
カーテンレールやブラインド類の室内装飾関連事業を主力として、ステッキなど介護用品事業も展開している。中期戦略では「窓辺の総合インテリアメーカー」として、国内市場向け新商品開発のスピードアップ、非住宅分野の大型案件獲得、海外での大型案件獲得、インドネシア生産子会社の機能拡大、原価低減や総費用低減、新規領域としての介護用品事業の拡大を掲げている。
今期(15年3月期)の連結業績見通しは前回予想(5月8日公表)を据え置いて、売上高が前期比2.4%増の245億円、営業利益が同11.4%増の11億50百万円、経常利益が同8.9%増の11億円、純利益が同3.0倍の6億円、配当予想は前期と同額の年間10円(第2四半期末5円、期末5円)としている。
住宅分野は消費増税前駆け込み需要の反動減の影響を受けるが、第1四半期(4月~6月)は営業強化策の効果で前年同期比4.9%増収となり、人件費抑制も寄与して営業利益は黒字化、経常利益と純利益は赤字幅が縮小した。通期ベースでも非住宅分野の好調、新製品投入効果、展示会開催などの営業強化策の効果、遮光・遮熱効果の高いカーテンレールやブラインドなど高付加価値製品の拡販で増収増益見通しだ。純利益は特別損失の一巡も寄与する。
なお株主優待については毎年3月31日現在の株主に対して実施している。1単元(100株)以上所有株主に対して1000円相当の優待品、10単元(1000株)以上所有株主に対して3000円相当の優待品を贈呈する。また環境保全活動の一環としてインドネシア共和国における「植林活動への寄付」も設けている。
株価の動きを見ると、8月8日の直近安値475円から切り返し、着実に水準を切り上げた。そして9月2日に509円を付けて年初来高値を更新した。さらに9月11日には517円まで上値を伸ばしている。今期の増収増益見通しを再評価する動きだろう。
9月11日の終値515円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS57円50銭で算出)は9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は1.9%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS975円99銭で算出)は0.5倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して上伸した。また週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。13年5月高値549円を目指す流れに変化はなく、500円近辺のフシを突破したことで上げ足を速める可能性があるだろう。低PERや低PBRも支援材料だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
カーテンレールやブラインド類大手のトーソー<5956>(東2)の株価は、8月8日の直近安値475円から切り返し、9月2日に509円を付けて年初来高値を更新した。
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2014-09-12 09:15