カルソニックカンセイは日産以外への納入が拡大
カルソニックカンセイ <7248> は好業績見直しの流れに乗って、再度の出番が近い。2015年3月期のPER予想は7倍であり、足元の株価調整で割安感が強まった。今後の株価は、日産自 <7201> のグローバルでの生産拡大、米州拠点の収益力向上による利益拡大を映し、セクターを上回る上昇が期待できそう。PBRも1.0倍台と割安だ。
日産自自動車の連結子会社で、空調(カーエアコン、コンプレッサーなど)・冷却(ラジエーターなど)・排気(マフラーなど)系部品を主に手がける。日産自向け以外の拡販が進んでおり、ここにきて受注成果が売り上げとして結実してきた。2014年3月期は、いすゞ自動車 <7202> 向けが前期比11%増、三菱自動車 <7211> 向けが同44%増、スズキ <7269> 向けも同37%増となった。
加えて、2014年3月期の日産自動車以外の主な新規受注として、日系自動車メーカーのグローバル車種向けに電子部品、カーエアコン用コンプレッサー、熱交換器。欧州系自動車メーカー向けにも空調、排気、熱交換器の受注を獲得したとしている。
それに、いまや収益源となった米州拠点が、日産自の北米生産の拡大を追い風に、順調に推移している。2013年3月期には生産トラブルが発生し、採算が大きく悪化した過去があるが、現時点ではそうしたトラブルはみられず、むしろ合理化活動により収益力が着実に高まってきている。
この結果、今期の営業利益は会社側見通しの300億円(前期288億円)から、320億円への増額修正が有力となっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
カルソニックカンセイ<7248>(東1)は好業績見直しの流れに乗って、再度の出番が近い。2015年3月期のPER予想は7倍であり、足元の株価調整で割安感が強まった。
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2014-09-12 10:00