【話題】錦織圭関連株は第2セットの「捲土重来」相場を期待
■WOWOWはもみ合いも往って来いの錦織圭関連株は第2セットの「捲土重来」相場を期待
WOWOW <4839> は、15円安と変わらずを挟んで4営業日続落して始まったあと、5円高の4455円と小戻すなど前日終値を挟んでもみ合っている。
同社株は、全米オープンテニス大会で、錦織圭選手が、日本選手として初めて決勝戦まで勝ち進んだことから同大会を独占中継する関連株人気で年初来高値4880円まで急伸し、決勝戦では完敗して第2位に終わったことで、往って来いと急落となった。ただ、9月27日に日本で開幕する楽天ジャパンオープンには錦織選手をはじめ全米オープンで熱戦を繰り広げたトップランク選手も出場し、同社が独占中継するだけに新規加入者が増加、10月初めにも発表される9月月次の加入状況が好転するとして第2セット目を期待して割安株買いが下値に続いている。
錦織圭関連株は、同社のほかスポンサー企業などおよそ5銘柄あり、WOWOWと同様に急伸のあと往って来いの急落となった銘柄にはWOWOWのリードで錦織選手と同様の「捲土重来(けんどちょうらい)」相場の可能性を秘めている。
■9月27日からの楽天オープンではトップランク選手がまた対決
錦織圭選手は、全米オープンの9月3日の準決勝を勝ち上がって日本勢として96年ぶりに世界の4大大会のベスト4となり、続く6日の準決勝では世界ランク1位のジャコビッチ選手(セビリア)を下して初めて9月9日の決勝に進出した。この熱戦の模様は、WOWOWが独占でライブ中継をしており、錦織選手の人気の高まりとともに、同社の新規加入者も、申し込みの電話がつながらなくなるほどの急増となった。
全米オープンの決勝戦で、錦織選手は完敗したものの、このあと同選手は、9月27日に日本で開幕される楽天ジャパン・オープンに出場、全米オープンで熱戦を繰り広げたワウリンカ選手(スイス)、ラオニッチ選手(カナダ)も出場する予定であり、同大会を独占中継する同社への新規加入が続き、業績寄与期待を高めている。
同社の今3月期業績は、売り上げ715億円(前期比1.7%増)、経常利益80億円(同6.0%増)、純利益51億円(同7.0%増)と続伸が予想されている。日本初の民間衛星放送会社として、スポーツや音楽のライブ中継、自社制作ドラマ・映画などに注力、今期の正味累計加入件数を3万件の増加、期末累計正味加入者件数を267万8000件(前期実績264万8444件)と見込んでいることなどが要因となる。錦織選手の人気で新規加入が増加、業績上ぶれ期待を強めている。
■割安なスポンサー企業は往って来いの安値から再発進を期待
錦織関連株は、いずれも同選手の所属企業やスポンサー企業となっている銘柄で、このうち日清食品ホールディングス <2897> は、160円安と下落して下値を探る動きが続き、ファーストリテイリング <9983> は620円安と売られたあと、前日までにこの下落幅をリカバーするなど限定的な反応にとどまった。これに対して、ヨネックス <7906> (東2)やジャックス <8584> は、WOWOWと同様に年初来高値を更新するなど急伸したあと往って来いの急落となった。ヨネックスはPER15倍台、PBR0.6倍、ジャックスは同14倍台、0.8倍とWOWOWのPER11倍台と同じく割安であり、ヨネックスには、テニス人気復活でテニス用品への特需期待も底流しており、下値への再注目余地を示唆している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
WOWOW<4839>(東1)は、15円安と変わらずを挟んで4営業日続落して始まったあと、5円高の4455円と小戻すなど前日終値を挟んでもみ合っている。
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2014-09-12 10:15