中国の経済規模は日本の約2倍 「日印経済協力強化はうまくいかない」と有識者=中国メディア

 清華大学蘇世民(スティーブ・シュワルツマン)スカラシップの李稲葵主任は11日、中国天津市で10日から12日にかけて開催された世界経済フォーラム主催の夏季ダボス会議において、「現在の中国経済の規模は日本経済の約2倍に達した」と発言した。中国新聞社が11日付で報じた。  記事は、中国統計局のデータを引用し、2014年上半期の中国の国内総生産(GDP)が前年同月比7.4%増の26兆9044億元(約470兆円)だったと紹介。さらに同期間における日本のGDP2次速報値は241兆697億円だったとし、11日の為替レート(1元=17.4406円)で計算すると、中国の経済規模は日本の約2倍になると伝えた。  また、9月1日に日印首脳会談が行われたことについて、李稲葵主任は「安倍首相は中国ではなく、インドとの経済協力を強化しようとしているようだが、うまくいかないだろう」と主張。  さらに安倍首相がインドとの協力を強化する背景には「政治的動機」があるとし、インドのほかオーストラリアや米国との協力強化といった外交のほか、憲法改正などを通じて自らの支持率を高めようとしていると主張した。  続けて記事は、李稲葵主任が日本経済の先行きに悲観的な態度を示したと伝え、「現時点でアベノミクスは成果を収めることができていない」と主張したと紹介。特に日本政府の借金も解消されておらず、貿易赤字も縮小できていないと指摘したことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Pumidol Leelerdsakulvong/123RF.COM)
清華大学蘇世民(スティーブ・シュワルツマン)スカラシップの李稲葵主任は11日、中国天津市で10日から12日にかけて開催中の世界経済フォーラム主催の夏季ダボス会議において、「現在の中国経済の規模は日本経済の約2倍に達した」と発言した。中国新聞社が11日付で報じた。(イメージ写真提供:(C)Pumidol Leelerdsakulvong/123RF.COM)
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2014-09-12 13:00