日経平均終値は39円高、連休前の利益確定売りで上値限定的

 12日の日経平均株価終値は、39円09銭高の1万5948円29銭と5日続伸。  前日NYダウの小幅反落を受け、寄り付きの日経平均は24円安で取引をスタートしたが、すぐにプラス転換し、外国為替市場での円安進行や、安倍首相や黒田日銀総裁の講演に対する期待からジリ高に推移。後場寄り直後には1万6000円にせまる1万5984円(75円高)まで買われた。  しかし、午後1時過ぎからは連休を前にした利益確定売りもあり、急速に売りが台頭。午後2時前後には前日終値を割り込む場面もあった。  個別株では、業績予想の上方修正や復配を発表したオービス <7827> や、綜合臨床ホールディングス <2399> との業務提携や株式分割が材料視されたメドピア <6095> がストップ高。測位衛星技術との業務提携を発表した日本電計 <9908> や、配当予想の上方修正を発表したジョルダン <3710> もストップ高を付ける場面があった。  また、パイオニア子会社との経営統合が報じられたオンキヨー <6628> が急伸。餃子の値上げを発表した王将フードサービス <9936> 、9月中間期が営業増益予想に転じたスターバックス コーヒー ジャパン <2712> なども強い動きを見せている。  一方、業績予想を上方修正したが利益確定売りに押された石井表記 <6336> がストップ安。今3月期予想を減額したジャパンフーズ <2599> や、通期予想の据え置きが売り要因となったTASAKI <7968> 、今9月期の利益予想を下方修正したコナカ <7494> などは軟調となっている。  前日まで3日連続ストップ高を付けた神鋼環境ソリューション <6299> は急落した。  業種別では、自動車、医薬品、機械、電力・ガス株が堅調。石油・石炭製品や建設、海運、ノンバンク、証券株などが弱含んでいる。(編集担当:片岡利文)
12日の日経平均株価終値は、39円09銭高の1万5948円29銭と5日続伸。
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2014-09-12 15:00