ピックルスコーポレーションはモミ合い上放れる、中期成長力評価に変化なし
キムチ製品など漬物最大手のピックルスコーポレーション <2925> (JQS)の株価は、モミ合い展開から上放れの動きを強めて10月高値に接近している。中期成長力を評価する流れに変化はなく、10月高値を試す展開だろう。なお1月10日に第3四半期累計(3月~11月)の業績発表を予定している。
キムチ製品、あさづけ、惣菜など漬物製品の最大手メーカーである。主力の「ご飯がススムキムチ」シリーズのブランド力が向上し、新製品投入も積極化している。コスト面では契約栽培拡大による原料野菜の安定調達も推進している。ブランド力向上に伴って中期成長期待が一段と高まる。
今期(14年2月期)連結業績見通し(9月30日に増額修正)は、売上高が前期比6.0%増の255億18百万円、営業利益が同22.0%増の11億16百万円、経常利益が同21.9%増の11億87百万円、そして純利益が同27.3%増の7億26百万円としている。キムチ製品や惣菜製品のブランド力向上に伴って販売が好調に推移し、原料野菜価格の上昇や広島工場稼動に伴う費用増加などコストアップ要因を吸収して、売上高、利益ともに過去最高を更新する見込みだ。第2四半期累計(3月~8月)の進捗率は高水準だったため通期再増額の可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、10月の高値995円から反落後は概ね900円近辺でモミ合う展開だったが、足元で動意付いてモミ合い上放れの動きを強めている。1月8日は前日比69円(7.59%)高の978円まで急伸して10月高値995円に接近する場面があった。証券優遇税制廃止に伴う需給不安が後退したうえに、1月10日発表予定の第3四半期累計業績に対する期待感が高まったようだ。今期好業績や中期成長力を評価する流れに変化はないだろう。
1月8日の終値942円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS113円67銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1058円84銭で算出)は0.9倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して水準を切り上げた。サポートラインを確認した形だろう。指標面の低PERや低PBRも支援材料であり、10月高値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
キムチ製品など漬物最大手のピックルスコーポレーション<2925>(JQS)の株価は、モミ合い展開から上放れの動きを強めて10月高値に接近している。
economic
2014-01-09 09:30