中国の経済成長モデル かつての日本と「驚くほど似ている」=中国メディア

 中国メディアの捜狐財経は12日、現在の中国と過去の日本の経済成長モデルは「驚くほど似ている」とし、「中国が日本の二の舞になる可能性がある」と論じた。  記事は、日本と中国が経済成長を続けた期間は異なるとする一方、投資による経済成長や金融の抑制、マネーサプライの増加、巨大な不動産バブルなど、「現在の中国は1980年代の日本を連想させる」と論じた。  続けて、中国がバブル崩壊に至った日本と同じ結末を迎える可能性について、バンクオブアメリカ・メリルリンチのストラテジストの報告を引用し、「中国が日本の二の舞になる可能性はある」とする一方、最終的には中国が国内の銀行の再編などによる不良債権の処理を行うかどうかにかかっていると論じた。  続けて、メリルリンチの報告で、「中国の資産価格は今後、低下圧力にさらされる可能性がある」と指摘があったことを紹介、こうした圧力のもとで不動産価格の上昇は抑えられ、債務の増加につながっているとの見方を示した。  さらに、2014年上半期の中国銀行業の不良債権はすでに13年通年の額を超えたとし、中国の不良債権額を正確に把握することは難しいとしながらも、「日本や2007年以降の米国の不良債権率よりも高いはず」と指摘。  また、1990年代後半にも中国は巨額の不良債権が発生したことがあり、大規模な救済措置が取られたとする一方、「当時は現在のような不動産バブルは起きていなかった」とし、不動産バブルが弾けた場合は1990年代後半よりも深刻な事態が起きる可能性があるとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの捜狐財経は12日、中国と過去の日本の経済成長モデルは「驚くほど似ている」とし、「中国が日本の二の舞になる可能性がある」と論じた。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
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2014-09-12 17:15