【今週の注目銘柄】円安進行でジェイテクトの為替差益に注目
外国為替市場で12日にドルが107円半ばまで上昇。円安が進んだことで、輸出関連株には大きな追い風となっている。
今後、どこまで円安が進むかは読めないものの、現状の為替水準が継続した場合、今期の想定為替レートを1ドル100円前後に設定している輸出企業にとっては、大きなアドバンテージとなる。さらには、前提レートを1ドル90円台に設定している企業には、かなりの為替差益発生が見込まれる。
今回取り上げるジェイテクト <6473> は、ベアリングをはじめ、自動車向けのステアリングや工作機械などを手がける。同社の今期業績予想は、売上高が1兆2700億円(前期比0.8%増)、営業利益は630億円(同8.2%増)を予想しており、北米の好調や欧州需要の回復が寄与すると見ている。
また、通期の為替前提レートはドルが95円、ユーロは130円となっており、今後、円安基調が続けば相応の為替差益発生が見込まれる。
同社は中国の独占禁止法違反に絡み、8月20日に約18億円の制裁金支払命令を受けている。業績予想への影響は今後開示されるものの、株価には織り込み済との見方が強くリスク要因とは考え難い。また、第1四半期業績の9月中間期・通期業績に対する進ちょく率も良好で、今後、業績予想が上方修正される可能性が高い。
株価は7月末に1850円の年初来高値を付けたあと、1600円台まで調整していた。しかし、前週に1700円台まで戻しており、今後は7月高値を上抜き新たなトレンド入りする展開が期待できる。(編集担当:片岡利文)
外国為替市場で12日にドルが107円半ばまで上昇。円安が進んだことで、輸出関連株には大きな追い風となっている。
japan,company
2014-09-14 10:00