セントラル短資FX、顧客ニーズに合わせて3つのFX商品を提供

セントラル短資FXが2013年10月からサービスを開始した「ウルトラFX」が、従来からのスプレッドの常識を覆すサービスとして注目されている。これによりセントラル短資FXが提供するFX商品は、「FXダイレクトプラス」「セントラルミラートレーダー」と合わせて3つになった。セントラル短資FX常務取締役営業本部長の阿草龍二氏に、3つのプラットフォームを用意した意図について聞いた。
――「ウルトラFX」を開始したことで、御社のFXサービスは、「FXダイレクトプラス」「セントラルミラートレーダー」と合わせて3つになりました。それぞれの特長は?
「ウルトラFX」は、デイトレードなどの短期売買を希望されるお客さまのニーズにお応えして、低コストでスピーディーな売買を実現する商品です。主要7通貨ペアを取扱い、取引単位は5万通貨以上1万通貨単位で注文上限は1取引100万通貨です。「NDD(ノンディーリングデスク)」方式を採用し、インターバンク市場に直接注文をつなぐ取引ですので、低スプレッドを追求することができました。
注文入力画面も、高頻度売買にも適した仕様にした結果、シンプルな画面で、スピーディーな発注が可能となっています。決済注文に関しても、個々のポジションごとに損益が一目でわかるなど、素早い対応が可能です。
従来からの「FXダイレクトプラス」は、FX取引が初めての方からベテランの方まで、幅広い方に使っていただけるスタンダード取引商品です。11月11日に「トルコリラ/円」と「ポンド/豪ドル」を追加したことで、26通貨ペアのお取引が可能になりました。1000通貨単位(人民元(CNH)/円、トルコリラ/円は1万通貨単位)の取引に対応していますので、少額投資が可能です。
お客さまには、スワップポイント(2通貨間の金利差調整分)を目的として中長期的に運用しておられる方も多くいらっしゃいます。スタンダード取引口座として、スプレッド(売りと買いの価格差)の安定維持や、取引に必要なニュースやツール、チャートの提供など、お客さまが安心してお取引いただける環境づくりに努めています。また、外貨調達や外貨の円転などを目的とした「受渡決済」も取り扱っています。
2月に取扱いを始めた「セントラルミラートレーダー」は、選択型システムトレード(自動売買取引)用の商品です。24時間動いているFX市場で収益機会を逃さずに取引したいと考えておられるお客さまのニーズにお応えするサービスを提供します。
世界各国のプロが作った実績のある売買プログラム(ストラテジ)の中からご自分に合ったものを選択するだけで自動売買を行うことができ、しかもパソコンの電源を切っている間も24時間収益機会を追求できます。また、複数のストラテジを組み合わせたポートフォリオを取引画面に簡単にインポート・エクスポートできる機能も備えるなど、ストラテジを簡便に選択いただけるよう工夫しました。1000通貨単位で投資できることから、運用手法の一つとしてお気軽にお取引いただけると思います。
――低スプレッド追求の「ウルトラFX」を開始したことで、従来型の「FXダイレクトプラス」を使う投資家が減ってしまったということはないですか?
「ウルトラFX」のサービス開始から約1カ月が経過しましたが、「ウルトラFX」の利用を契機に当社と初めてお取引を開始してくださるお客さまが増えている状況です。スプレッドの引き下げ競争の中で、いったん取引を見合わせておられたお客さまが戻ってきてくださっているケースもあります。
既存のお客さまの「ウルトラFX」へのシフトは少なく、「FXダイレクトプラス」を気に入ってくださっている方々がたくさんいらっしゃいます。「ウルトラFX」のサービス開始を発表した時に、「FXダイレクトプラスをやめないでほしい」というご要望を数多くいただきました。もちろんそれは誤解なのですが。
当社では、1回の口座開設手続きで、3つの取引プラットフォームを利用できます。ニュースやチャートは「FXダイレクトプラス」の画面で確認しながら、実際の注文は「ウルトラFX」で実行するという使い方をしておられるお客さまもいらっしゃいます。3つのFX商品の特長を理解して、使い分けてくださっているという印象です。
――3つのFX商品を並列して継続するということですが、今後のサービスは、どのように発展させていく考えですか?
3つのFX商品は、異なるビジネスモデルに基づいてそれぞれに特長のあるサービスになっていますので、並行して提供をしていくつもりです。お客さまには、ご自身の投資スタイルに合った商品を選んでいただきたいと思っています。もちろん併用も可能で、そうしたお客さまもたくさんいらっしゃいます。
それぞれの商品の利便性を向上するための取引ツール対応やバージョンアップは引続き積極的に行っていきます。「FXダイレクト」が「FXダイレクトプラス」に世代交代したような機能強化は、サービス競争が激しいFX業界には不可欠と考えています。
当社では、業界に先駆けて2012年7月に「人民元(CNH)/円」FXの提供を開始したほか、システムトレードについても「シストレ広場」という情報交換の場を設けたうえで「セントラルミラートレーダー」のサービスを開始するなど、その時々のお客さまのニーズに積極的にお応えしてきました。
今回の「ウルトラFX」も、業界でスプレッド引き下げ競争が過熱する中で、当社として対応できる最高の形を突き詰めて考えた結果、「NDD」取引の提供という形でサービスをご提供するにいたりました。新サービス開発は、常にお客さまのご要望がきっかけとなっています。
今後も、当社はFX業界の老舗のひとつとして、お客さまに安心して投資いただける環境を整えて、質の高いFXサービス「Quality FX」をご提供してまいります。(編集担当:徳永浩)
セントラル短資FXが提供するFX商品は、「FXダイレクトプラス」「セントラルミラートレーダー」と合わせて3つになった。セントラル短資FX常務取締役営業本部長の阿草龍二氏に、3つのプラットフォームを用意した意図について聞いた。
japan,economic,business