イオンが「2015年新作おせち お披露目会」を開催
イオンは16日、「イオン2015年新作おせち お披露目会」を東京都内で開催した。10月1日に予約の受け付けを始めるおせちやオードブル商品の一部、13種を紹介した。イオンによると、おせち市場は拡大しているが、同時に新規参入も相次いでおり、競争は激化している。そのため、従来からの「買っていただいたお客様に納得していただける」商品づくりに力を入れると同時に、「2015年新作おせち」では、「お試しおせち」という新たな試みを行うと同時に、高級商品の投入などでラインアップの拡大にも努めた。(写真は16日に公開された「十月亭『皇麗』」、サーチナ編集部撮影)
新たな試みとして注目されるのが、「トップバリュセレクト お試しおせち」(2000円。本記事中の価格はいずれも本体)だ。「トップバリュセレクト 和風三段重 極(きわみ)」(2万5000円)の中からえりすぐった食材をまとめた。予約開始は他の商品と同じ10月1日だが、「お試しおせち」は同月20日に予約受付を終了。11月8、9日の店頭渡しとなる。
イオンによると、「おせち」の購入は1年に1度と限られてくる。「和風三段重 極」では良質の素材を厳選し。素材本来の風味を生かした味付けをした。そのため、中身の確かさを知ってもらい「これはよい品だ」と納得して買ってほしいと考えた。「お試しおせち」には新規客の獲得の狙いがあるという。
なお、通常のおせち商品は12月26日までで、同月5日までなら早割の対象になる。
2015年のもうひとつの特徴が、これまでは3万5000円の品が最高額だったのに対し、5万円の「十月亭『皇麗』(じゅうがつや・こうれい)」を発売することだ。金沢の料亭、十月亭の主人である料理人の高木慎一朗氏が手がけた。金沢の食材にこだわった。その他の食材も本場の食材を投入した。「品格ある味」、「価格に恥じない内容」を実現し、「正月の晴れの日にふさわしい、日本料理の技光るおせち」に仕上げたという。
イオンの場合、同社おせち商品の主力価格帯は1万円台だが、本物志向も確実に高まっている。アッパーな商品に対するニーズが増えていることから、3万5000-5万円台というハイエンド商品に改めて力を入れたという。内容にこだわり、納得してもらえる商品を提供することで、これまで百貨店で高級おせちを購入していた層も取り込みたいとの考えだ。
2014-15年の年末年始商戦の場合、多くの人が9連休を過ごすことになる点も見逃せない。イオンでは、家族で里帰りするなどで、大人数でおせちを囲む場合も多いと考えた。対応する商品には「ふく吉 お集まりおせち『祭り膳』」がある。ふたを開けた時のボリューム感といろどりは圧倒的だ。おせちとオードブルを取り合わせた、日本酒だけでなく洋酒にも合うオードブルも盛り合わせるなど、「大人数による正月の宴」に対するきめ細かな想定を盛り込んでいることも特徴だ。
それ以外にも、オードブルの提案として、見た目は中華だがイタリアンという「ラ・ペットラ イタリアン&中華 オードブル」(2万円)など、イオンだけにしかない企画商品もラインアップに加えた。
また、アレルギーのためにおせちを食べられない人も多いとして、「家族と一緒に楽しんでいただきたい」との気持ちを込めた「食物アレルギー配慮おせち『つばさ』」(2万円)も発売する。特定原材料を使用せず、通常品とは別工場で調理。出荷に際しては検査も徹底するなど、安全性には十分にこだわっているという。
イオンによると、おせち商品では昨年、前年比で2けたに近い売上増があった。今年も、2けた増を目標にするという。おせち商品の予約は全国のイオン、マックスバリュ店舗で受け付ける。ただし、北海道と沖縄では商品ラインアップが一部異なる。(編集担当:中山基夫)
イオンは16日、「イオン2015年新作おせち お披露目会」を東京都内で開催した。10月1日に予約の受け付けを始めるおせちやオードブル商品の一部、13種を紹介した。
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2014-09-16 17:30