チャート画面から直接注文できるiPadアプリが好発進=セントラル短資FX

 セントラル短資FXが2014年9月8日にリリースした「FXダイレクトプラス」の取引ツール「クイックトレードプラス for iPad」の新機能「トレード・スコープ」(「・」は、白抜きの星マーク)が関心を集めている。機能の使いやすさとともに、シューティングゲームのような「使う楽しさ」も支持を受ける理由になっている。(写真は同社システム本部第一開発部開発課のエンジニア中野倫子氏、サーチナ撮影)  「トレード・スコープ」の開発に携わった同社システム本部第一開発部開発課のエンジニア為中亮氏と中野倫子氏、そして、開発にデザイナーとして参加した営業企画部WEB開発課の宮城純一氏に、「トレード・スコープ」開発の経緯と今後の展望について聞いた。 ――「クイックトレードプラス for iPad」に新たに導入した「トレード・スコープ」の開発は、どのような経緯で始まったのですか? 中野 2013年1月にiPadに対応したFX取引ツール「クイックトレードプラス for iPad」をリリースしています。このiPadアプリは、iPhoneなどスマートフォン向けに提供していた取引ツールを、タブレット端末に最適化したものです。このタブレット対応版の開発にあたって、チャート画面から直接、売買注文ができる機能を追加しようと考えたのですが、その企画を進めていく中で、さまざまなアイデアが出てきたため、この機能だけを別途開発することにし、まずはiPadアプリのリリースを先行させました。  iPadアプリを実際に使用したお客さまからのご意見や利用状況等、さまざまな情報を収集・分析し、その後、企画から半年余りをかけて、チャート画面から売買注文ができる「トレード・スコープ」をリリースすることができました。 ――「クイックトレードプラス for iPad」を出したのは、タブレット端末を使った売買注文が増えているということですか? 為中 スマートフォンやタブレットなど、モバイル端末を使った売買注文は右肩上がりで増え続けています。現在、当社が受ける売買注文のうち30%以上がモバイル端末からの注文です。  モバイル端末向けのアプリは、スマートフォン向けを先行してリリースし、そのスマホ向けアプリをiPadでも使うことができました。ただ、iPhoneと比較して4倍程度の画面の大きさがあるiPadには、スマートフォンの画面ではできないサービスの提供も可能だと考え、iPad専用アプリの開発に取り組みました。 ――タブレット端末の大きな画面を使うことによって実現できた、スマホではできなかったこととはどんなものですか? 中野 基本的に、タブレットでできることはスマホでもできます。ただ、タブレットの大画面を使うことによって、さまざまな操作が、より簡単に、直感的にできるというメリットがあります。  たとえば、自分でレイアウトを作ることができる「カスタムウィンドウ」機能は、タブレットならではの使い勝手の良さが活きるサービスだと思います。タブレットでは4つの画面を同時に並べて表示でき、12のフレームから、自由に配列を選び、その配列に並べる画面も自由に選択して配置できます。これらは、画面上で指を滑らせるだけの操作で簡単に実行できます。  また、「イージーオーダー」画面は、新規の成行注文を素早く実行するために用意していますが、この画面デザインでは、どのような向きで使っても簡単に素早く発注までできるよう、ボタンの位置を配置してあります。 宮城 iPad版をお使いいただいているお客さまからよくうかがうのは、チャートがきれいに表示できるということです。iPadの大画面ではチャートを大きく表示できるため、様々なテクニカル分析ツールもPC同様に使いやすくなりました。  一方で、iPadユーザーの特徴として、デザインに高い質を求められる傾向があります。iPad版の開発では、そういったユーザーの審美眼をくすぐるような画面作りを心がけ、他のiPadアプリと比較して見劣りしないような画面作りを意識しました。 また、「カスタムウィンドウ」機能などによって複数のコンテンツを1画面に並べて表示することが増えるため、並べて表示したときに全体のバランスが悪くならないように、コンテンツごとのデザインを見直しました。 ――「トレード・スコープ」でめざしたことは? 為中 「トレード・スコープ」の開発は、企画からリリースまで約半年くらいのプロジェクトでした。チャート上から注文できる機能を、なるべく簡単にするように工夫するとともに、iPadの大画面を活かしたデザイン性に優れた取引ツールにすることをめざしました。  「簡単に注文できる」という点では、取引実行ボタンなどが大きくて分かりやすいこと、また、「成行」と「指値」の注文の違いが視覚的に明確に意識されるなど、お客さまに「今、実行している注文内容」が間違いなく認識されることも重要な要素として意識しました。タップするだけで注文が実行されるので、デザイン面からも、誤操作による意図しない注文につながらないように様々な配慮をしました。 宮城 モバイル端末を使った取引ツールは、どのFX会社もサービス提供していますが、「トレード・スコープ」では他社が採用していないデザインを取り入れることによって、投資家の方々から「使ってみたい」と思っていただけるようなツールにしたいと思いました。「スコープ」というサービス名称に現れているとおり、“チャート上の狙ったレートを撃ち抜く”といったワクワクする気持ちにストレートに応えるような遊び心を取り入れました。  実際に、ユーザーの方々の声を聴いていると、「使いやすい」という声と同じくらいに「面白い」という評価もいただいていますので、「トレード・スコープ」の開発でめざした「使ってみたい取引ツール」というデザイン面での訴求ポイントは、お客さまにも伝わっていると思います。(編集担当:徳永浩)
セントラル短資FXが2014年9月8日にリリースした「FXダイレクトプラス」の取引ツール「クイックトレードプラス for iPad」の新機能「トレード・スコープ」(「・」は、白抜きの星マーク)が関心を集めている。
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2014-09-16 17:45