韓国経済の脆弱性は、過度の「中国依存」=中国メディア

中国メディアの新民周刊はこのほど、韓国は中国の改革開放による最大の受益者であり、中国経済に対する依存度が極めて高い韓国経済の脆弱性について、「中国がくしゃみをすれば風邪をひく」と形容する例があると論じた。
記事は、2003年の韓国の国内総生産(GDP)は6804億米ドル(約72兆9000億円)、中国のGDPの41.5%の水準だったとする一方、韓国の一人あたりGDPは中国の10倍に達していたと紹介。また、13年における韓国のGDPは中国の14.2%にとどまり、さらに一人あたりGDPでも韓国は中国の4倍未満にまで差が縮まったとし、「中国と韓国の経済規模の差が拡大している」と論じた。
さらに、韓国にとって中国は最大の貿易相手国だとし、14年7月23日に韓国銀行が発表したデータを引用したうえで「13年の韓国の輸出総額の21.9%が中国向けだった」と紹介。また、韓国の輸入総額のうち16.3%が中国からの輸入だと伝え、韓国は輸出入の両面において中国に大きく依存していると論じた。
続けて記事は、大量の中国人観光客が韓国に大きな経済効果をもたらしているとし、「仮に中国人観光客がいなくなれば、韓国では多くの店が休業に追い込まれるだろう」と主張。特に韓国の化粧品市場に対する貢献度合いは大きいと指摘、13年における中国人観光客による消費額は韓国化粧品市場全体の18.2%に達したと伝えた。
さらに韓国メディアの報道を引用し、「改革開放によって急激に成長した中国経済の最大の受益者は韓国だ」と論じる一方、韓国経済の中国依存が過度であることに対し、「中国がくしゃみをすれば韓国が風邪をひく」として警戒の声があがっていると紹介。韓国経済が中国に「従属」する歪んだ構造を早急に解決すべきとの指摘があると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Artaporn Puthikampol/123RF.COM)
中国メディアの新民周刊はこのほど、韓国は中国の改革開放による最大の受益者であり、中国経済に対する依存度が極めて高い韓国経済の脆弱性について、「中国がくしゃみをすれば風邪をひく」と形容する例があると論じた。(イメージ写真提供:(C)Artaporn Puthikampol/123RF.COM)
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2014-09-17 09:00