第14回日韓中テレビ制作者フォーラム in 横浜

日本経営管理教育協会が見る中国 第324回--水野隆張(営業部長) ● 日中・日韓関係が異常な状況の中で開催される日・韓・中フォーラム   昨今、隣国の中国と韓国から我が国の「歴史認識」の誤りを一方的に主張され、首脳会談や外相会談もできないほど異常な状況が続いており、長年日中・日韓との友好交流関係に携わってきた者の一人として、誠に遺憾に思っていた次第である。   ところが、このような状況の中で横浜にて「日韓中テレビ制作者フォーラム」というものが開催されるという情報が、友人から飛び込んできた。聞くところによると、このフォーラムは日本、韓国、中国のテレビ番組制作者たちが各回テーマを設定し、各国が制作した番組の試写をもとに討論や議論およびシンポジウムを行い、異なる国家の背景を越えた共通の理解と認識を得て、その成果を広く視聴者に及ぼすことで、アジアの放送文化の向上を図ろうとするものだということである。 ● 格式の高い国際会議   このフォーラムは2001年、釜関フェリー上で日韓のテレビ制作者たちが、歴史認識を議論し合ったのが最初で、その後中国が参加し、3カ国で開催を持ち回ることとなり、横浜大会は第14回目の大会となる。日本開催は第5回大会の東京、第8回大会の福岡、第11回大会の札幌に続き、4回目の開催となる。   開催期間は9月15日(月)~18日(水)の4日間で、協力・助成・協賛団体にはNHKをはじめとして各民間放送局・放送関係団体が名を連ねており、格式の高い国際会議となっていると聞いている。会場は横浜シンポジアホールで、3カ国がそれぞれ持ち寄ったドラマ・ドキュマンタリー・都市紹介が放映され、それについて各国制作者による討論が行われることになっている。 ● 意義深い横浜における開催   横浜は、近代日本の玄関口として、様々な国に門を開き、発展してきた国際都市である。昨年(2013年)9月28日(土)、韓国の光州広域市で開かれた「第5回日中韓文化大臣会合」において、横浜市は、泉州市(中国)、光州広域市(韓国)とともに、2014年から新たにスタートする「東アジア文化都市」に正式決定された。   「東アジア文化都市」事業は、日中韓3カ国の開催都市で、多彩な文化芸術イベント等を開催することにより、東アジア域内の相互理解と連帯感を形成し、東アジアにおける多様な文化の国際発信力を高めていくことを目指している。   事業開始年である2014年には、泉州市、光州広域市とともに、その都市ならではのイベントや共同事業を開催していくことになっている。この秋には、すでに実施が決定されている「ヨコハマトリエンナーレ2014」と併せ、様々な文化イベントが実施計画されている。 ● 和すれば共に利し、争えば共に損なう   日中・日韓関係は、「相手が嫌いなようだから、こちらも好きになれない」といった感情で、世論調査では最悪な数字になっているが、中韓両国とも、日本をよく知り好意を持つ大勢の人々がいて、活発に各種の民間交流が進んでいる。3カ国ともに新しいリーダーが揃った今こそお互いの違いを認め合い、その違いを乗り越えて信頼と尊敬の関係を取り戻す日が来ることを切に願うばかりである。   写真は2013年蘇州市(中国)で開催された日韓中テレビ制作者フォーラム。(執筆者:水野隆張・日本経営管理教育協会営業部長 編集担当:水野陽子) 
昨今、隣国の中国と韓国から我が国の「歴史認識」の誤りを一方的に主張され、首脳会談や外相会談もできないほど異常な状況が続いており、長年日中・日韓との友好交流関係に携わってきた者の一人として、誠に遺憾に思っていた次第である。 ところが、このような状況の中で横浜にて「日韓中テレビ制作者フォーラム」というものが開催されるという情報が、友人から飛び込んできた
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2014-09-17 09:30