ジャックスはアイフル急伸受け出遅れ人気を吸引、収益は増益基調に転換

  ジャックス <8584> が反転上昇相場に進んできた。信販業界では、オリコ <8585> とみずほ銀行による「提携ローン」で、反社会的勢力との取引問題が顕在化、株価のあしかせとなっていた。同社は三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> の反社会的勢力のデータベースを導入するなど、対策を進めており、提携ローン問題による業績への影響は軽微にとどまる模様だ。   今2014年3月期の9月中間決算は、営業利益60億円と前年同期比14%増を達成、通期でも営業利益116億円、前期比13%増を見込んでいる。キャッシング残高の減少で融資収益が落ち込んだ一方、個人消費の回復やリボショッピング残高が拡大で、カードショッピングも好調に推移している。   カードキャッシング残高の減少に歯止めがかかり、融資収益の減少率が縮小するほか、新規会員の開拓やカード決済市場の拡大で、カードショッピング収益が伸長。来期以降も増益トレンドを継続する可能性が強くなっている。   また、今後の成長分野としてアセアン市場開拓を進めている。2010年にベトナムに現地法人を設立し、二輪車などの販売金融に参入。2012年にはインドネシアで二輪車などの販売金融を手掛ける企業に出資した。現時点の業績への寄与は限定的だが、中間層の台頭を背景に個人向け金融市場の拡大は続く見通しで、今後の収益貢献が期待されている。   昨年12月にはアナリストがレーティングを引き上げており、株価見直しの動きが広がろうとしている。PBRは0.8倍に過ぎず、割安感が強い。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ジャックス<8584>(東1)が反転上昇相場に進んできた。信販業界では、オリコ<8585>とみずほ銀行による「提携ローン」で、反社会的勢力との取引問題が顕在化、株価のあしかせとなっていた。
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2014-01-09 10:30