日立キャピタルは反落も1Q好決算・連続増配を手掛かりの割安修正へ下値買い妙味は不変
日立キャピタル <8586> は、33円安の2652円と反落して始まっている。年初来安値2132円から7月の戻り高値2942円まで約4割高し、この3分の1押し水準で売り買いが交錯している。ただ同社が、今年7月25日に発表した今3月期第1四半期(1Q)は続伸して市場コンセンサスを上回っており、今期配当も、年間50円(前期実績48円)に連続増配を予定しているだけに、9月相場入りとともに中間配当の権利取りの買い物も続いており、引き続き下値は割安修正買い妙味を示唆している。
■国内で再生可能エネルギー事業を積極推進し欧米のグローバル事業も好調
1Q業績は、前年同期比11.3%増収、23.6%経常増益、19.4%純益増益と続伸し、期初予想の第2四半期(2Q)累計業績に対する利益進捗率が、59~58%と目安の50%を上回るとともに、経常利益は、市場コンセンサスを上回った。
日本事業では、社会インフラ、環境・再生可能エネルギー、ベンダーファイナンスなどに注力し、同社グループの金融サービスと日立グループの発電システムを組み合わせて「日立北浦複合団地太陽光発電所」などの再生可能エネルギー事業を推進し、今年7月から本社移転や都内点在の事務所を順次集約して業務を効率化、グローバル事業では、4月に欧州、米州、中国、ASEANのグローバル4極の事業執行責任者を新設、欧米地域を中心に好調に推移したことなどが要因となった。
2Q累計・3月通期業績は期初予想を据え置き、3月通期業績は、売り上げ1378億円(前期比7.7%増)、経常利益340億円(同1.1%増)、純利益231億円(同4.1%増)と見込み、純利益は、連続して過去最高を更新するとともに、市場コンセンサスをほぼクリアする。
■PER13倍台、PBR1倍ソコソコの割安修正で昨年12月高値直行も
株価は、前期業績の上方修正をテコに昨年12月27日に3160円と買い進まれて3割高し、今年に入って全般調整相場にツレ安して年初来安値2132円まで調整、今期の連続最高業績を評価して2942円と出直り、足元はこの出直り幅の3分の1押しに当たる25日移動平均線水準で中段固めを続けている。PERは13倍台、PBRは1.04倍、配当利回りは1.87%と市場平均を下回っており、戻り高値抜けから昨年12月高値への直行展開も想定範囲内となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日立キャピタル<8586>(東1)は、33円安の2652円と反落して始まっている。年初来安値2132円から7月の戻り高値2942円まで約4割高し、この3分の1押し水準で売り買いが交錯している。
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2014-09-17 10:30