中国の国産自動車 苦境を脱するには「数社に死んでもらうかも」と協会幹部=中国メディア

中国メディア・法制晩報は16日、中国国内市場における中国ブランド車のシェアが12カ月連続で減少したことについて、中国自動車工業協会の幹部が「この状況を挽回するには、メーカー数社に“死んでもらう”ことになるかもしれない」とコメントしたことを報じた。
記事は、8月の中国自動車市場における乗用車販売数が146万8200台と前年同期比、前月比ともに約8%増加したことを紹介。その一方で、国産ブランド車の販売数が54万5100台となり、市場シェアが前月比2.35ポイント減の37.13%と12月連続でシェアを減らしたことを伝えた。とくにセダン車ではシェアが20%を切ったとした。
また、国産ブランドと合弁ブランドとのあいだには依然として品質差がある一方で、「その差は確実に縮まっている」とした。そして、新車100台あたりに発生する問題数を示す「PP100(Problems per 100 Vehicles:数値が小さいほど不具合指摘が少なく、品質が良いことを示す)」のデータで、外国ブランドとの差が2007年の139個から13年には50個にまで縮まったことを紹介した。
そのうえで記事は、国産ブランド乗用車がシェアを落としている原因について同協会が「外国ブランドとの差、成長鈍化、多くの都市における購入制限、外国ブランドとの価格競争」といった要素以外に「消費者による国産ブランドへの理解不足、国産ブランド車購入のムード不足」を挙げたとした。
また、同協会の董揚事務局長が「国産ブランドは種類が多すぎる。今後長い期間のうちに『数社が死』に、市場の集約度が高まることで、初めて国産ブランドの復活が実現するのだ」と語ったと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・法制晩報は16日、中国国内市場における中国ブランド車シェアが12カ月連続で減少したことについて、中国自動車工業協会の幹部が「この状況を挽回するには、メーカー数社に死んでもらうことになるかもしれない」とコメントしたことを報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-09-17 17:30