ツルハHDは1Q業績が続伸も「ソニー・ショック」に直撃されてもみ合い
ツルハホールディングス <3391> は、寄り付き直後に60円安の5760円と売られ4営業日ぶりに反落したあと、30円高と引き戻すなど前日終値を挟んでもみ合いを続けている。前日17日大引け後に今5月期第1四半期(1Q)決算を発表、続伸して着地する順調な推移を示したが、前日同時にソニー <6758> が、今3月期業績を下方修正して赤字幅を拡大、上場来初の無配転落を発表、株価が12%安と急落する「ソニー・ショック」の再来懸念に直撃され、ツルハHDの1Q利益が、市場コンセンサスをやや下回ったことを気にする利益確定売りと内需バリュー株買いが交錯している。
■新規出店を21店舗と積極継続しPB商品も好調に推移
1Q業績は、利益が、市場コンセンサスを5億円~2億円未達となったものの、前年同期比17.8%増収、7.5%経常増益、7.8%純益増益と伸び、期初予想の第2四半期(2Q)累計業績に対する利益進捗率も、47~50%と目安の50%をほぼクリアする順調な推移を示した。消費税増税前の駆け込み需要の反動減や原材料価格の上昇、業界の価格競争や出店競争の激化などの厳しい経営環境下にあったが、1Qの新規出店を21店舗(閉店12店舗)と積極継続し顧客ニーズに対応する高付加価値商品のカウンセリング販売に注力し、高品質・低価格のプライベートブランド商品「エムズワン」の積極展開を継続、折り込みチラシに代わる新たな販促手法を拡充したことなどが要因となった。
2Q累計・5月通期業績は、期初予想に変更はなく、5月通期業績は、新規出店を100店舗(前期実績96店舗)と積極継続することなどから、売り上げ4410億円(前期比13.5%増)、経常利益289億円(同14.1%増)、純利益165億7000万円(同13.8%増)と予想、純利益は、連続して過去最高を更新する。
■25日線水準からPER16倍台の下げ過ぎ訂正で落ち後高値を指向
株価は、前期業績の上方修正で年初来高値1万620円をつけ株式分割(1対2)の権利を1万590円で落とし、分割権利落ち後安値4965円から今期業績が、市場コンセンサスを上回るとして落ち後高値6010円まで2割高して、この半値押し水準の下値を固め、25日移動平均を上回ったところである。PERは16倍台と相対的に下げ過ぎを示唆しており、落ち後高値奪回を再度、窺おう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ツルハホールディングス<3391>(東1)は、寄り付き直後に60円安の5760円と売られ4営業日ぶりに反落したあと、30円高と引き戻すなど前日終値を挟んでもみ合いを続けている。
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2014-09-18 10:15