サンヨーブランドが中国家電市場から撤退=中国メディア
中国メディア・羊城晩報は17日、合肥三洋が16日に、米の家電大手メーカー「ワールプール」による同社株式の過半数取得が認められたことを発表、「日本のサンヨーブランドが中国家電市場から撤退することになった」と報じた。
合肥三洋は2013年8月に、協議による非公開株購入という形式でワールプールに同社株の51%を譲渡することを発表していた。譲渡額は33億8200万元(約597億円)とされる。その後約1年を経て、安徽省や中国政府・商務部、証券監督管理委員会などの審査の後に認可された。
記事は、合肥三洋がもともとは安徽省合肥市と日本のサンヨーとの合弁企業だったが、サンヨーの経営不振や戦略縮小に伴い、サンヨーが株式を手放すに至ったと紹介。その後を継いだのが、ワールプールだとした。
そのうえで、ワールプールを「世界をリードする白物家電ブランド」とする一方、流通ルート不足により中国進出から20年が経過した現在も中国国内ではシェアを拡大できておらず、地方都市向けの新たな販売ルートを模索していたと紹介した。
記事は、合肥三洋の金友華董事長が先日「ワールプールによる買収は、われわれ自身やすべてのパートナーにとってメリットがある」と語り、ワールプールにとっては中国市場での「逆襲」を果たすことになるとしたことを紹介。その一方で、複数ブランドを今後どのように展開していくかが、会社にとって今後直面する試練であるとの見解を示したことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)
中国メディア・羊城晩報は17日、合肥三洋が16日に、米家電ブランド・ワールプールによる同社株式の過半数取得が認められたことを発表、日本のサンヨーブランドが中国家電市場から撤退することになったと報じた。
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2014-09-18 11:15