インタースペース急騰、高値更新、目先は乱高下だが、中期成長力を評価して水準切り上げの流れに変化なし

  ネット広告のインタースペース <2122> (東マ)の株価は12月下旬に急騰して一気に高値を更新した。目先的には乱高下の展開となりそうだが、インターネット広告市場は拡大基調であり、中期成長力を評価して水準切り上げの流れに変化はないだろう。   アフィリエイト(成果報酬)型のインターネット広告事業を主力として、子会社ではコンテンツ・ソーシャルアプリなどのメディア運営事業も展開している。インターネット広告事業では、アフィリエイトサービス「ACCESSTRADE(アクセストレード)」を中心に事業展開し、携帯電話ショップをネットワーク化したリアルアフィリエイト「ストアフロントアフィリエイト」が日本最大規模の店舗ネットワークに成長している。   アライアンス戦略も活発化し、13年10月にモバイル広告ネットワーク事業を展開する米アーキ社と戦略的業務提携について合意し、13年11月にはO2Oマーケティングソリューション事業を展開するモギーと資本業務提携に合意した。さらにアジアの新興国市場にも積極展開する方針だ。   12月24日には、中国の子会社であるISUC(上海)が中国最大のアフィリエイトネットワーク「億起発(イーチーファー)」を提供するEMAR(イーマー)との業務提携に合意したと発表した。ISUCは「イーチーファー」の日本企業での唯一の代理店として、日本から中国に進出する日系企業に対してアフィリエイトサービスを提供する。また中国企業の海外展開に対して、当社と連携して日本およびアジア圏のネットワークを提供する。   今期(14年9月期)連結業績見通しは売上高が前期比8.7%増の165億円、営業利益が同8.5%増の6億42百万円、経常利益が同7.1%増の6億39百万円、純利益が同61.7%増の3億19百万円としている。インターネット広告事業はスマートフォン向けアプリ広告の好調が牽引して新サービスも寄与する。メディア事業は恋愛シミュレーションゲーム強化、ママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」のユニークユーザー数拡大で収益改善し、純利益は子会社ののれん減損損失一巡も寄与する。   株価の動きを見ると、11月以降は900円~1050円近辺のレンジでモミ合う展開だったが、中国EMAR(イーマー)との業務提携発表を好感して、12月24日終値966円から12月27日の高値1716円まで急騰した。その後は急騰の反動で一旦は1月7日の1223円まで調整したが、1月8日には1387円まで切り返す場面があった。   1月8日の終値1320円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS47円26銭で算出)は28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は0.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS360円24銭で算出)は3.7倍近辺である。目先的には乱高下の展開となりそうだが、週足チャートで見ると従来の上値フシ1300円近辺が下値支持線に転換する可能性がありそうだ。中期成長力を評価して水準切り上げの流れに変化はないだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネット広告のインタースペース<2122>(東マ)の株価は12月下旬に急騰して一気に高値を更新した。目先的には乱高下の展開となりそうだが、インターネット広告市場は拡大基調であり、中期成長力を評価して水準切り上げの流れに変化はないだろう。
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2014-01-09 11:15