日本の「富の再分配」は合理的! いかにして実現したのか=中国メディア

中国メディアの環球網は16日、福山大学の馬成三・経済学部教授の主張として、市場経済の日本では、「いかにして富の合理的な再分配を実現しているのか」と論じる記事を掲載した。
記事は、市場経済のもとでは「富の再分配」は社会の安定や公平さを保つうえで重要なマクロ政策の1つと指摘したうえで、「日本は富の再分配において多くの経験を蓄積している」と主張した。
続けて、「富の再分配」を推し量る指標の1つとして「ジニ係数」があるとし、0から1までの範囲で示されるジニ係数は、0に近いほど分配が公平に行われていることを示すと紹介。さらに、世界銀行の分析として、日本のジニ係数は警戒ラインを下回る0.33であるとし、米国や英国などよりも低い水準にあると伝えた。
一方で記事は、厚生労働省による「所得再分配調査」報告を引用し、日本の当初所得におけるジニ係数は0.55を超えているものの、所得再分配によってジニ係数が低下していると指摘。さらに、日本では「税制」と「社会保険制度」によって公平な分配を実現していると紹介。
日本では収入に基づいて保険料が定められる国民健康保険のほか、高額医療費補助制度などがあることを紹介、2015年から最高税率が55%に引き上げられる日本の相続税は、一定の金額以下であれば免除になるとし、「日本では相続税も貧富の差を調整する役割を果たしている」との見方を示した。「低所得者は税金と社会保険料が低くともさまざまな社会保障を受けることができる」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの環球網は16日、福山大学の馬成三・経済学部教授の主張として、市場経済の日本では、「いかにして富の合理的な再分配を実現しているのか」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-09-18 13:45