中国の不動産販売事情 商戦期が到来も 「在庫量」は増加傾向=中国メディア

 中国の不動産市場にとって1年で最大の商戦期にあたる9月は往々にして「金の9月」と呼ばれるが、中国メディアの経済参考報は16日、9月7日から13日までの中国20都市における住宅の販売成約面積が前週比16%減になったと紹介、「金の9月の姿はまだどこにもない」と論じた。  記事は中国指数研究院の発表を引用し、9月7日から13日の週に多くの都市で不動産の在庫がさらに積み上がったことを伝え、特に南京市や深セン市、青島市では前週比4%増になったと紹介。  さらに多くの不動産は値下げ販売が行われているものの成約数は減少し続けていると指摘、在庫量の増加は「金の9月がいまだに到来していない」ことを示すものだと伝えた。  続けて記事は、中原地産のチーフアナリストである張大偉氏の分析を引用し、9月の不動産成約数は大都市では前月比と変わらない水準だったものの、地方都市では下落したと紹介。その理由として「6月に不動産の購入制限を緩和して以降、需要を消化してしまったため」と伝えた。  さらに張大偉氏が「現時点までに購入制限を緩和した都市は39都市を超えるが、不動産市場全体としては在庫量が依然として高い水準にあり、制限の緩和で不動産市場を活性化させることは難しい」と述べたことを紹介した。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国の不動産市場にとって1年で最大の商戦期にあたる9月は往々にして「金の9月」と呼ばれるが、中国メディアの経済参考報は16日、9月7日から13日までの中国20都市における住宅の販売成約面積が前週比16%減になったと紹介、「金の9月の姿はまだどこにもない」と論じた。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
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2014-09-18 14:00