アルファは8月期末配当権利落ちで一旦調整したが切り返しの動き、8月高値試す

  店舗販促用POP広告のアルファ <4760> (JQS)の株価は、モミ合い上放れて8月25日の年初来高値206円まで上値を伸ばした。その後は8月期末の配当権利落ちも影響して180円近辺まで一旦調整したが、9月18日には185円まで戻して切り返しの動きを強めている。収益改善基調を評価する流れに変化はなく、8月高値を試す展開だろう。   店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開し、メーカー・小売のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注や、デジタルサイネージ(デジタル技術を活用した広告媒体)を組み込んだ新販促商品・サービスの企画・提案営業を強化している。新商品では香りのプロモーションツール「かおるくん」が好調のようだ。   前期(14年8月期)の業績(非連結)見通し(13年10月10日公表)は売上高が前々期比2.7%増の72億円、営業利益が同79.3%増の1億05百万円、経常利益が同53.3%増の1億円、純利益が同70.3%増の50百万円、配当予想が前々期と同額の年間5円(期末一括)としている。   第3四半期累計(13年9月~14年5月)は、売上総利益率の改善などで前年同期比17.3%営業増益となり、営業損益の改善を鮮明にした。そして通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は営業利益が182.9%、経常利益が194.0%、純利益が190.0%となり、利益は通期見通しを超過達成した。クリスマス・年末年始など冬季のイベントに向けた需要で第2四半期(12月~2月)の構成比が高い収益構造だが、そうした点を考慮しても通期上振れの可能性があるだろう。   さらに今期(15年8月期)も、新販促商品・サービスの企画・提案営業強化、新商品の好調、売上総利益率の改善などで収益は改善基調だろう。   株価の動きを見ると、160円~170円近辺のモミ合いから上放れの展開となり、8月7日に205円を付けて3月高値199円を突破した。さらに8月25日には206円まで上値を伸ばした。その後は8月期末の配当権利落ちも影響して180円近辺まで一旦調整したが、9月18日には185円まで戻して切り返しの動きを強めている。収益改善基調を評価する流れに変化はないだろう。   9月18日の終値185円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS6円21銭で算出)は30倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.7%近辺、そして前々期実績PBR(前々期実績のBPS281円18銭で算出)は0.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見ると26週移動平均線が下値を支える形だ。短期調整が一巡して8月高値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
店舗販促用POP広告のアルファの株価は、モミ合い上放れて8月25日の年初来高値206円まで上値を伸ばした。
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2014-09-19 09:00